池田思想国際フォーラムが台湾・中国文化大学で4年ぶりに開催

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池田大作先生がメッセージ 地球民族の多様性で平和の虹を

  

各分野の研究者たちが発表を行った「池田大作平和思想研究国際フォーラム」。多彩な分野の研究者の発表に、参加者が真剣に耳を傾ける(中国文化大学で)


第14回「池田大作平和思想研究国際フォーラム」が2023年3月2日、台北市にある台湾の名門・中国文化大学で開催された。テーマは「文化と教育の王道」。8大学・16人の研究者らが論文を寄せ、約400人の学生や教員らが集った。

池田大作先生はメッセージを贈り、人間性を薫発して歴史創造の力を結集しながら、危機を好機に転ずることこそ、教育の使命であると強調。地球民族の多様性を生かし、調和させながら、21世紀の天空に平和と人道の虹を架けたいと語った。

フォーラム当日の3月2日は、創価大学と長年にわたり交流を深めてきた友好の証しとして、中国文化大学が制定した「文化・創価友誼の日」である。
 
コロナ禍を経て、4年ぶりに待望の開催となったフォーラム。池田先生は、メッセージを通して参加者に呼びかけた。
 
“「ポスト・コロナ」の時代に、人類史の新たな段階へ進む啓発に満ちた出発としたい”――その心に共鳴するかのように、研究者や学生たちのまなざしに力がこもった。
 
未曽有の危機打開へ、池田先生の平和思想を求め、希望の未来を開こうとする息吹が会場を包んでいた。
 
フォーラムを運営するのは、2023年に設立20周年を迎える中国文化大学「池田大作研究センター」。池田思想の研究を進める台湾初の機関として、平和創出の方途を探究してきた。
 
今回のフォーラムの主題は、国連のSDGs(持続可能な開発目標)。世界が直面する課題解決に向けた国連目標の理念と、透徹した人間主義を掲げる池田思想の接点を探るべく、多分野の研究者が集った。
 
フォーラムでは、同大学の林彩梅元学長が歓迎のあいさつ。王子奇学長は、両大学の建学の精神に言及し、民衆の幸福に尽くす人材の輩出へ、共に歩みを進めていきたいと述べた。
 
次に、創大の鈴木学長が池田先生のメッセージを代読した。その上で学長は、長年にわたる学生交流への感謝を述べ、人類の希望と光る池田思想研究のさらなる発展に向けて、手を携えて取り組みたいと訴えた。
 
基調講演では、創大の馬場顧問が、SDGs推進における、同大学のこれまでの取り組みと今後の展望を発表。中国文化大学の林元学長が、世界中の経済が緊密に結びつくグローバル化の時代において、人類の幸福を実現するためには、他者への貢献を柱とした池田先生の世界市民の理念が重要な要素であると強調した。
 
その後、テーマごとに実施された分科会では、論文発表が行われ、活発な質疑応答が交わされた。