マハラジャ・スーラジマル・ブリジ大学 池田先生に「名誉文学博士号」

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ミシュラ総長(州知事)が出席し授与式 
インド・ラジャスタン州バラトプルのキャンパスで

  

ミシュラ総長(左から3人目)からインド創価学会の代表に池田先生への「名誉文学博士号」の学位記が託された。チャンドラ副総長(右端)、デリー大学のメータ元副総長(左端)らが祝福(4月5日)

  

インド北西部・ラジャスタン州のバラトプルに立つ州立のマハラジャ・スーラジマル・ブリジ大学から、池田大作先生に「名誉文学博士号」が授与された。教育、哲学、国際理解の分野への顕著な貢献と平和推進、人権闘争における卓越した功績をたたえたもの。

授与式は2023年4月5日、同大学の卒業式の席上で行われ、カルラージ・ミシュラ総長(ラジャスタン州知事)、ラメーシュ・チャンドラ副総長ら大学首脳、学生、教職員らが列席。インド創価学会のグプタ議長、オオウチ名誉副議長に名誉学位記が代理授与された。

  

「名誉文学博士号」の学位記

  

首都ニューデリーから南に180キロの位置にあるバラトプル。中心部には、18世紀の王国時代の建物や伝統的な装飾が施された寺院などが並ぶ。また「ケオラデオ国立公園」は、湿地帯に数多くの鳥が生息することから、“野鳥の楽園”と呼ばれ、ユネスコの世界自然遺産に選ばれている。
 
こうした悠久の歴史と豊かな自然が残る地に、2012年に州立大学として創立されたのが、マハラジャ・スーラジマル・ブリジ大学である。
 
冠に掲げる「マハラジャ・スーラジマル」は、18世紀初頭、バラトプルに生まれた英雄。才能ある人材を登用し、租税制度や治水対策などを進め、地域を繁栄に導いた。

  

  

バラトプルには、小さなカレッジはあったものの、十分な教育環境が整っておらず、優れた高等教育機関の開設は地域の念願だった。同大学は「あらゆる学問分野における研究の促進」とのビジョンを掲げて出発し、現在は商学部、法学部、教育学部、美術学部など7学部で構成される総合大学に発展した。
 
傘下の167のカレッジも含めると、実に17万人以上が学ぶ。
 
20年夏には新キャンパスが誕生。授業棟の設備が充実したことに加え、大学寮や講堂、スポーツコートなどが設置され、より一層、「学生第一」を目指す教育環境が築かれた。

  

マハラジャ・スーラジマル・ブリジ大学のキャンパス。3年前に完成した真新しい学舎から、社会の発展を担う人材が巣立つ

  

同大学において、池田先生への「名誉文学博士号」授与を推薦したのが、ラメーシュ・チャンドラ副総長である。生物医学の専門家で、インド化学協会会長、デリー大学の生物医学研究センター所長などを歴任した。
 
チャンドラ副総長は2000年10月、インド・ブンデルカンド大学の副総長として来日し、池田先生に「名誉文学博士号」の学位記を贈った。この折の懇談で先生の思想哲学に触れ、さらに著作を読み、先生の教育理念や積極的な平和行動への共感を深めていった。
 
2023年3月、マハラジャ・スーラジマル・ブリジ大学の副総長に就任。州知事であるミシュラ総長の承認を経て、先生への「名誉文学博士号」の授与が決定したものである。

  

学生の代表が式典に参加。向学心あふれる真剣な瞳が輝く(4月5日)

  

人類の向上に捧げる生涯たたえ

  

式典では池田先生をはじめ、名誉博士の学位記を贈られる6人が紹介され、大学関係者がそれぞれの推挙の辞を朗読した。その中で先生に対しては、著作活動や世界的識者との対談、教育機関の創設等を通じて、人類の向上に生涯をささげてきたことが紹介された。
 
次いで、ミシュラ総長が学位記の授与を宣言。インド創価学会のグプタ議長、オオウチ名誉副議長に、池田先生に対する名誉学位記が託された。
 
式典後、チャンドラ副総長は述べた。
 
「平和に貢献する諸団体を生み出し、各界の学識者と対話し、何よりも教育に力を入れてこられた池田博士の功績は類まれなものです。青年たちは博士の人生に学んでほしい。それが世界のリーダーになる道だと私は確信します!」