中国・河北外国語学院が池田先生に「終身名誉教授」称号

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孫理事長が出席 創価大学で授与式

  

終身名誉教授の証書

  

中国の教育界で外国語教育の名門として名高い河北省石家庄市の河北外国語学院から、池田大作先生に「終身名誉教授」称号が贈られた。日中両国の友好をはじめ、長年にわたる国際的な文化、教育、平和事業の推進をたたえたもの。

授与式は2023年7月19日午前、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、来日した河北外国語学院の孫建忠理事長(学長兼任)ら一行が出席。創大の鈴木学長に「終身名誉教授」の証書が託された。また、池田先生から同学院に真心の漢詩が贈られた。

  

※文中に、学院の創立者でもある孫理事長の名前「建忠」が織り込まれている。

  

  

創価大学本部棟のエントランスホールで、学生の代表が河北外国語学院の一行を熱烈に歓迎。孫理事長は、感激の面持ちで口を開いた。

「皆さんの真心をわが学院の学生にも伝え、中日友誼の花を末永く咲き薫らせていきたいと思います!」

  

“ようこそ、創価大学へ!”――創大生、中国からの留学生らが孫理事長一行を熱烈に歓迎(創大本部棟で)

  

世界75言語を学ぶ国際教育の名門
理事会の決議を経て名誉称号の授与が決定

  

孫理事長は、全国非営利私立大学連盟副主席を務めるほか、中国教育部の高等教育学会から“最も人気のある大学学長”として表彰されたこともある著名な教育者。河北外国語学院は、孫理事長が創立した、河北省唯一の外国語大学である。
 
1998年に石家庄連合科技専修学院として誕生し、本年で四半世紀の節目を刻む。
 
河北外国語学院の最大の特徴は、80カ国超の約400大学・学術機関との交流を生かした、国際性豊かな教育環境である。181カ国・地域の公用語を網羅する75言語の学習コースを設置。これは中国の大学における語学教育として、第2の規模である。世界中に有為の人材を輩出する国際教育の府として名高い。

  

中国・河北省石家庄市に立つ河北外国語学院のキャンパス。約3万人の学生と教職員が真理の探究に励む

  

この隆々たる発展を導いてきた孫理事長が池田先生の事績を知ったきっかけは、同学院日本語翻訳学院の趙騰院長の存在だった。

趙院長は長春工業大学の学生だった2008年7月、同大学に発足した、創価三代の師弟の精神を学ぶ「創価精神研究会」の初代会長に就いた。池田先生の平和思想を探究するため、1年間、創価大学にも留学した。

昨年、縁あって河北外国語学院で教職の任に。趙院長は、孫理事長に、社会貢献の青年を陸続と育む池田先生の行動と、創価教育の魅力を伝えていった。

孫理事長は、池田先生が人類益の理想を胸に、教育の発展に心血を注いできたことに加え、日中両国の国交正常化の実現へ、人々を結ぶ行動を貫いてきた事実を知り、深い敬意を抱くようになったという。

昨年4月には、池田先生の足跡と理念を研究する機関として、同学院に「池田大作研究センター」を開設。そして今回、長年にわたって世界に平和・教育のネットワークを広げてきた功績をたたえ、理事会の決議を経て先生への終身名誉教授称号の授与が決定した。

式典前、創大キャンパス内の周桜を見学した孫理事長は語った。
「中国人民が最も敬愛する周恩来総理が、中日友好の後事を託された友人こそ、池田先生です。先生は自らの行動で、民衆往来の『金の橋』を築いてこられました。これほどまでに、深く信頼できる方は、先生しかいません!」

中国からの留学生も出席して挙行された授与式は、中国国歌の演奏で開幕。孫理事長が「授与の辞」を高らかに読み上げ、池田先生への終身名誉教授の証書が代理の鈴木創大学長に手渡されると、場内は万雷の拍手に包まれた。

田代創大理事長が池田先生の謝辞を代読。深くうなずきながら耳を傾けていた孫理事長は、謝辞の終了後、誰よりも力強い拍手を送った。また同日、孫理事長に「創大最高栄誉賞」「創価友誼之証」が贈られた。

  

中国・河北外国語学院からの「終身名誉教授」称号の授与式。孫理事長(左から5人目)ら一行と鈴木学長(同6人目)をはじめ創価大学の教職員が記念のカメラに(創大本部棟で)

  

  

〈池田先生が贈った漢詩〉
 建学辛労我最知
 忠於民衆志不移
 樹人立徳為校訓
 展翅正当風好時

 〈大意〉
 建学の辛労は、創立者が最もよく知るものだ。
 民衆のために真心を尽くす志は、些かも変わらない。
 人を育て、徳を立てることを校訓とする。
 英才たちが羽を広げて、今まさに最良の風を得て、雄飛する時を迎えている。

 ※文中に、学院の創立者でもある孫理事長の名前「建忠」が織り込まれている。