中国・北京で西方人物絵画展が開幕

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東京富士美術館の所蔵品56点を一堂に

  

西方人物絵画精品展の開幕式で、来賓らが記念のカメラに。祝賀演奏なども行われた(北京の国家大劇院で)

  

「時代の顔――東京富士美術館蔵 西方人物絵画精品展」(主催=東京富士美術館、国家大劇院ほか)が2023年8月4日、中国・北京の国家大劇院で開幕した。
 
2023年は東京富士美術館の創立者・池田大作先生による「日中国交正常化提言」55周年、「日中平和友好条約」締結45周年を刻む。
 
これまで東京富士美術館は「中国敦煌展」(1985年)や「北京・故宮博物院展」(2012年)など、中国との海外文化交流特別展を数多く開催。1992年には北京で同館所蔵の西洋絵画名作展を開くなど、日中の文化交流による友好の“金の橋”構築の一翼を担ってきた。

  

36万人鑑賞の瀋陽・上海展に続く開催

  

2022年12月に瀋陽の遼寧省博物館で始まった、東京富士美術館が所蔵する西洋絵画の中国巡回展は、今年4月には上海の宝龍美術館で開催。これまで2都市で36万人以上が来場し、大盛況となっている。
 
今回の北京展は3都市目で、今後も11月から深圳、明年3月から成都での展覧会を予定している。
 
会場の国家大劇院は、天安門広場に隣接。同院での東京富士美術館企画の展示は、2010年に行われた「大三国志展」に続いて2回目となる。

今回は、東京富士美術館が所蔵する西洋絵画コレクションの中から人物画にスポットを当て、ヴァン・ダイク、ジャック・ルイ・ダヴィッド、ドラクロワ、ブーシェなどの作品56点を出品。17世紀から20世紀にかけての、宮廷から市民まで幅広い階層の人物画を鑑賞することができる。

  

ガイドの案内のもと、名作の数々を鑑賞する来場者(同)

  

4日の開幕式には、約100人の来賓や関係者が出席。同展の学術顧問を務める中国美術家協会の范迪安会長のメッセージが紹介され、国家大劇院の戈大立副院長、中国文物交流中心の譚平主任、中国美術家協会の徐里副主席が祝辞を述べた。