ドイツ創価学会が新出発 ヘッセン州政府の審査・決定を経て「公法社団法人」に 

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画像 ヴィラ・ザクセン総合文化センターでの青年部総会
ヴィラ・ザクセン総合文化センターでの青年部総会

 

ドイツSGI(創価学会インタナショナル)が、このほど、同SGIの本部があるドイツ中部ヘッセン州の政府から、公法上の宗教法人格である「公法社団法人」に認可され、「ドイツ創価学会」として新たに出発した。
 
州政府による厳正な審査・決定を経て、公法社団法人の資格を得た宗教団体は、国家からの自立性、教団の永続性が保障されるとともに、学校での宗教教育や幼稚園の運営など、州の管轄を超えて、ドイツ全土で多様な権利が認められる。これまでに承認されているのは、キリスト教やユダヤ教、イスラム教などの世界的な宗教団体が多く、仏教団体としてはドイツ創価学会が初の認可となった。
 
今回の認可は、国民の約半数がキリスト教を信仰する同国にあって、生命尊厳の仏法思想を根本に、平和・文化・教育の運動を推進し、社会に貢献してきた池田大作先生と同国の同志に対するドイツ社会からの“信頼の証し”にほかならない。
 
1961年10月、池田先生はドイツに第一歩を刻み、東西冷戦の分断の象徴であったベルリンの壁の前で、平和建設の誓いを新たにした。これまでドイツを7度訪れ、ヴァイツゼッカー元大統領をはじめとする指導者・識者との会見やボン大学への訪問など、ドイツの地に“平和の種”をまき続けた。

 

画像 ヴィラ・ザクセン総合文化センターでの「オープンデー」
ヴィラ・ザクセン総合文化センターでの「オープンデー」

 

画像 ケルン大学での「核兵器なき世界への連帯」展
ケルン大学での「核兵器なき世界への連帯」展

 

この師の行動に連なろうと、同国の同志たちは平和への祈りも強く、友の心に希望の灯をともす仏法対話に駆けるとともに、核兵器廃絶に向けた展示や、会館を地域に開放するオープンデーなどの活動を広く展開してきた。今では、5方面30本部の陣容で、ドイツ社会に生命尊厳の哲学を広げている。
 
2018年10月に、公法社団法人の申請書をヘッセン州政府に提出。約4年半にわたる審査を受けて、このたびの認可に至った。
 
ドイツ創価学会のドリチッチ理事長は語る。
 
「私たちが社会的な信頼をおける団体として評価を得たのも、池田先生をはじめ、日頃から支えてくださる全ての方々のおかげです。今後もドイツ広布を永遠に伸展させゆく基盤を築くために、日蓮仏法の哲学、創価三代会長の精神を語り広め、地涌の陣列を構築します。そして、世界の平和と社会の繁栄に尽力していきます」