〈池田先生のご功績〉2 地涌の人華を192カ国・地域に拡大

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画像 1960年(昭和35年)10月2日、池田先生は、恩師から託された世界広布の夢を実現するために羽田を出発

 

戸田先生は逝去の直前、池田先生に語った。「行きたいな、世界へ。広宣流布の旅に」「君の本当の舞台は世界だよ」
1960年(昭和35年)10月2日、池田先生は、恩師から託された世界広布の夢を実現するために羽田を出発。平和旅の第一歩を刻んだ。24日間でアメリカ、カナダ、ブラジルの9都市を歴訪。目の前の一人を徹底して励まし、2支部17地区を結成した。「一人でも同志がいるならば、万里の彼方であろうと、草の根を分けても尋ね当て、励ましたかった。一つの泉から川が生まれるように、その一人から世界平和の大河がつくられる」と、先生は振り返る。

 

画像 「どれだけのものを後世に残せるか。一人の人間がどこまでできるか、私の挑戦なのです」――これが小説『新・人間革命』をはじめとした執筆活動への池田先生の真情だった
「どれだけのものを後世に残せるか。一人の人間がどこまでできるか、私の挑戦なのです」――これが小説『新・人間革命』をはじめとした執筆活動への池田先生の真情だった

 

75年(同50年)1月26日、グアムで行われたSGI発足式で、先生は呼びかけた。「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」
 
先生は54カ国・地域を訪問。生命尊厳の仏法思想を基調とした平和・文化・教育の一大民衆運動の指揮を執った。創価の連帯は192カ国・地域に拡大し、海外の地涌の人華の陣列は300万人に。題目の音声が地球を包む時代を迎えている。

 

画像 海外の青年たちを激励。こぶしを差し出した友に池田先生もこぶしで応える。「頑張れ! 負けるな!」とエールを送るように(2002年9月、東京・信濃町の旧・創価文化会館で)
海外の青年たちを激励。こぶしを差し出した友に池田先生もこぶしで応える。「頑張れ! 負けるな!」とエールを送るように(2002年9月、東京・信濃町の旧・創価文化会館で)

 

さらに「戸田先生の『真実』を、正しく後世に伝えたい」と64年(同39年)12月2日、小説『人間革命』を起稿。93年(平成5年)8月6日には、続編の小説『新・人間革命』を書き起こし、2018年(平成30年)の同日に脱稿した。
 
半世紀以上にわたって、創価の師弟の真実をつづり、ペンの力で世界の同志を励まし続けたのである。