パラグアイ・イベロアメリカ大学から池田大作先生に「名誉博士号」

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創価大学で授与式

  

  

南米パラグアイのイベロアメリカ大学から、池田大作先生に「名誉博士号」が贈られた。長年にわたる教育と「平和の文化」への貢献をたたえるもので、2023年3月に決定通知が寄せられていた。

授与式は2023年12月13日午前、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、来日したイベロアメリカ大学のサーニエ・ロメロ総長、エドゥアルド・ベラスケス大学院教務部長が出席。創大の池田博正最高顧問に学位記が代理授与され、学生、教職員の代表が祝福した。

池田先生に贈られた名誉学術称号は「409」となった。

  

  

地球の反対側から遠路はるばるやって来たロメロ総長は、式典を前に真剣な面持ちで語っていた。
「今回、池田博士に名誉博士号を贈ることで、私たちが教育を通して果たすべき社会貢献の使命と責任がさらに大きくなりました。博士が残された精神を継承していかなければならないと、強く感じています」

この思いの裏には、イベロアメリカ大学の創立者で総長の母であるニディア・サナブリア・デ・ロメロ氏の存在がある。

教育者だった総長の母は、貢献の人生を全うし、本年1月に96歳の尊い生涯を閉じた。
教員として働き、1971年に子どもたちが文学・芸術を学ぶ私塾を自宅に開設。教育事業に尽くしながら、童話や詩などの執筆活動にも力を注いだ。

人々のために生きる母の姿を目の当たりにして育った総長は、その思想と哲学を受け継ぎ、母と二人三脚で教育に献身していく。
私塾はやがて、幼児教育、初等教育部門を加え、「イベロアメリカ学園」へと発展。2001年、同大学が設立された。

  

教育は永遠の希望の継承

  

来学した一行を学生の代表が歓迎。ロメロ総長は「より良い世界を共につくっていきましょう」と、南米からの留学生に声をかけた(創大本部棟で)

  

現在の学生数は約3500人。4学部6学科と大学院、通信教育コースが設置され、首都アスンシオン市とサンロレンソ市にキャンパスを有する。「より良い世界のための新しい考え方」をモットーに、社会の変革と発展をリードする人材の育成に取り組む。

ロメロ総長が池田先生とSGI(創価学会インタナショナル)を知ったのは30年前。先生がパラグアイを訪問した1993年、同国の教育大臣補佐官を務めていた時だった。

2003年には、イベロアメリカ大学キャンパスで「ガンジー・キング・イケダ」展を開催。その後も折々に先生やSGIに関する展示を催してきた。

総長は先生の著作を読み深め、その思想と哲学が人間教育を目指す同大学の使命と合致することを強く確信。本年3月、大学院教務部および大学本部事務局学術諮問委員会の推薦を経て、「名誉博士号」の授与を決定したのである。

先月、池田先生の逝去の報に総長が接したのは、キャンパスでまさにSGIの展示を開催している時だった。総長は「不思議な縁を感じます。池田博士にご来学いただいたような気持ちです」と言い、こう言葉を継いだ。

「母と博士は同じ時代を生き、教育に人生を捧げました。私たちは両者に共鳴する人間主義の哲理と、教育で人類に希望を与える生き方を継承し、後世に伝えていかなければなりません」

  

創立者への最高栄誉を学生、教職員の代表が真心で祝福した授与式。池田最高顧問が謝辞を述べた(創大本部棟で)

  

授与式は、パラグアイ国歌で開幕。ベラスケス大学院教務部長の決議書紹介、ロメロ総長の「授与の辞」の後、名誉博士号の学位記、ローブ、記念メダルなどが池田博正創大最高顧問に手渡されると、場内は万雷の拍手に包まれた。

謝辞に立った池田最高顧問は、イベロアメリカ大学の淵源と創大の開学の年が1971年で一致していることに言及。どちらも半世紀を超え、創立者と共に、建学の苦闘から大いなる飛躍への歴史を刻んできたと語った。

次いで、池田先生が創大の第3回入学式で“これからの最大の仕事は教育である”と訴え、人類の幸福と平和のために後継の若人に未来を託した歴史を述懐。青年の育成に全身全霊を捧げ、桜梅桃李の人材群と一緒に命の限り走り抜いてきた95年間だったと述べた。

そして、世界の分断の闇が深いほど、教育による人間尊敬、生命尊厳の連帯の光が、いやまして輝くと強調。「教育の勝利」即「平和の勝利」へ、共々に報恩と後継の翼を広げて飛翔していきたいと語り、謝辞を結んだ。

この日、ロメロ総長に「創大最高栄誉賞」「創価友誼之証」が贈られた。

  

池田先生へのイベロアメリカ大学「名誉博士号」授与式。ロメロ総長(中央左)、総長の子息であるベラスケス大学院教務部長(左から2人目)、パラグアイSGI(創価学会インタナショナル)のヤマモト総合女子部長(左端)が祝福した(創大本部棟で)