映像「若き人権教育者のストーリー」 国連欧州本部で完成発表

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12・10「世界人権宣言」採択75周年を記念し
「SGI」「OHCHR」「アムネスティ・インターナショナル」が制作

  

「世界人権宣言」の採択から2023年12月10日で75周年を迎えた。これを記念してSGI(創価学会インタナショナル)などが共同制作した映像「チェンジメーカー――若き人権教育者のストーリー」の完成上映会が11日(現地時間)、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で行われた。

  

  

今回完成したドキュメンタリー映像「チェンジメーカー――若き人権教育者のストーリー」は、SGIが国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)、アムネスティ・インターナショナルと共同制作したもの。
 
池田大作先生はこれまで「SGIの日」記念提言等を通して、人権教育における青年の重要性を訴えてきた。
 
今回の映像には、世界各地で人種差別撤廃、ジェンダー平等、SOGI(性的指向・性自認)、子どもの権利、女性や障がい者の権利、性教育など、さまざまな人権課題に取り組む青年教育者7人のエピソードが収められている。
 
また国連は、人権教育の普及に向けて、2005年から5年ごとに焦点を定め、具体的な行動計画の策定と推進を各国に求める「人権教育のための世界プログラム」を進めている。SGI等は、同プログラムの第4段階(20年~24年)の焦点でもある「青年」への国際社会における人権教育の潮流を後押しするべく、映像制作を進めてきた。

  

国連欧州本部での完成上映会翌日に行われた「チェンジメーカー――若き人権教育者のストーリー」の上映会では、映像で紹介された各地の人権教育者らが登壇。SGIの代表による進行でディスカッションを行った(12日、ジュネーブで)

  

完成した映像の上映会は、世界人権宣言の採択75周年を記念するOHCHRとスイス政府が共催した「ヒューマンライツ75ハイレベルイベント」(11、12日)の関連行事として、11日にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で開催。各国代表や市民社会の代表が参加した。
 
ターク国連人権高等弁務官が、人権と人間の尊厳が大切にされる世界をつくるために、若者の声が一層、社会に反映されなければならないと語った。
 
SGIの砂田軍縮・人権部長は、映像内で紹介された教育者たちの姿を通し、人権教育が現実を変革する力となることを訴えていきたいと述べた。

  

砂田SGI軍縮・人権部長が映像を紹介(11日、国連欧州本部で)

  

世界人権宣言とは

世界人権宣言は、すべての人と国が守るべき基準として、基本的人権尊重の原則を定め、人権の保障を国際的にうたったもの。1948年12月10日、パリで開催された第3回国連総会において採択され、その後、宣言を基盤に多くの条約が国連で採択されている。12月10日は「世界人権デー」として決議され、世界中で記念行事などが行われている。最も多くの言語に訳された文書として知られ、その数は500を超える。