元IAEA・ラウフ氏が講演――核兵器の脅威に終止符を

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創価学会平和委員会主催で行われたラウフ氏の講演会(戸田記念国際会館で)

  

元IAEA(国際原子力機関)検証・安全保障政策課長のタリク・ラウフ氏の講演会が2024年2月14日、東京・新宿区の戸田記念国際会館で行われた。
 
ラウフ氏は核兵器を巡る国際情勢を概説し、半世紀をかけて築かれてきた核軍備管理体制が揺らぎ、核なき世界の追求というビジョンが後退していると指摘。どれほど困難な道のりでも人類は核軍縮を追求しなければならないと力説し、目下の措置として核兵器の使用と使用の威嚇の禁止、核実験中断の維持などを訴えた。また核兵器廃絶に向けた学会の継続的な取り組み、特に核禁条約の実現に向けた草の根の貢献をたたえつつ、核の脅威に終止符を打つための潮流を、市民社会、とりわけ青年が起こしていってほしいと呼びかけた。