中国・長春師範大学と中国日本史学会が主催 池田思想学術シンポジウム

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東アジアの平和創出などテーマに

  

長春師範大学の王学長、創価大学の鈴木学長をはじめ、池田平和思想学術シンポジウムの参加者が記念のカメラに(長春市内で)

  

中国東北部の吉林省長春市に立つ長春師範大学と中国日本史学会が主催し、創価大学が後援する「池田大作平和思想学術シンポジウム」が2024年3月9日、長春市内で開催された。

東アジアの平和創出と人類の繁栄をテーマに掲げた会議には、長春師範大学の王延明学長、中国日本史学会の韓東育会長(東北師範大学元副学長)、創価大学の鈴木学長らと共に、中国各地の研究者が出席した。

長春師範大学の前身「長春師範伝習所」が設立されたのは1906年。以来、省内の師範教育の電源地として、質の高い教育を提供し続けてきた。110年を超える歴史の中で、社会に送り出した有為な人材は10万人に及ぶ。

近年では、人間主義の連帯を広げる創価の思想に共感を寄せ、2019年11月、池田大作先生に「名誉教授」称号を授与。時を同じくして、大学内に「池田大作文化研究所」を設立している。

  

中国日本史学会の韓会長(前列右)、創大の鈴木学長(同左)ら参加者が、各界の研究者の講演に耳を傾ける(同)

  

シンポジウムの開幕式では、長春師範大学の王学長が、「平和ほど、尊きものはない」との言葉から始まる小説『新・人間革命』に触れつつ、池田先生の思想研究を通し、人類の幸福と中日の相互理解の発展に貢献していきたいとあいさつ。創価大学の鈴木学長が、シンポジウムの開催に尽力した関係者に感謝の意を表した。

中国日本史学会の韓会長は、両国友好の道を開いた池田先生は、中国人民の古き良き友人であると強調。あらゆる文化的な差異を超えて実践されてきた先生の対話こそ、世界を平和の方向に導く鍵であると訴えた。

次いで、研究者の代表が基調講演した。

北京大学・池田大作研究会の宋成有会長は、民衆同士の交流をはじめ、両国に強固な「金の橋」を架けてきた池田先生の足跡に言及。創価大学の叢暁波教授は、中国で広く展開される池田思想の特徴などを語った。

東北師範大学・池田大作哲学研究所の王明兵所長が、創価大学への留学時代を述懐しつつ、開かれた対話による平和構築の重要性を強調。長春師範大学の姜維公教授が、自らの歴史研究の知見を紹介した。

その後、池田思想研究などを巡って分科会が行われ、活発な意見が交わされた。