戸田平和研究所がワークショップ 米国でノートルダム大学と共催

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テクノロジーと平和構築巡り

テクノロジーの活用による民主主義、平和構築の未来について議論したワークショップ(6月27日、米ノートルダム大学で)

  

戸田記念国際平和研究所(ケビン・クレメンツ所長)とアメリカ・インディアナ州のノートルダム大学クロック国際平和研究所が共催するワークショップが2024年6月24日から同27日(現地時間)にかけて、ノートルダム大学で開催された。15を超える国・地域から、IT企業や平和構築を担うNGOの代表、学識者らが参加した。
 
これは、戸田平和研究所のリサ・シャーク上級研究員が進めるプログラム「ソーシャルメディア、テクノロジーと平和構築」の一環として行われたもの。市民の声を効率的に集め、民主化と平和構築を一段と進めるため、最新技術の活用法などについて議論を重ねた。
 
特に話題に上がったのが、オンライン上で広く意見を集め、AI(人工知能)を活用して、集まった膨大な意見をすぐさま分析できるプラットフォーム。意見の分布や主な対立点、合意可能な点などを可視化し、今後の議論の方向性を示すことができる。
 
ワークショップの初日には、台湾の元デジタル担当大臣のオードリー・タン氏と米マイクロソフトに所属する政治経済学者のグレン・ワイル氏がオンラインで参加し、「デジタル民主主義」について特別講演。その後、実際に、意見を集めるプラットフォームを使って模擬演習を行った。
 
世界各地の現実的な紛争解決や平和構築、社会的結束の強化に、どのように応用・展開していくべきか、活発な議論が交わされた。