マレーシア国際イスラム大学 国際イスラム思想・文明研究所で開催 「法華経――平和と共生のメッセージ」展

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画像 開幕式の様子

“法華経展”の開幕式に続いて行われたシンポジウム。開幕式ではテープカットの後、SGMのメンバーが池田先生の長編詩を朗読した(8日、マレーシア国際イスラム大学の国際イスラム思想・文明研究所で)

 

「法華経――平和と共生のメッセージ」展(企画・制作=東洋哲学研究所〈東哲〉)が2024年9月8日、マレーシアの首都クアラルンプールにあるマレーシア国際イスラム大学の国際イスラム思想・文明研究所(ISTAC)で開幕した。東哲と中国・敦煌研究院、マレーシア創価学会(SGM)が共催し、ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所、インド文化国際アカデミー、マレーシア国民統合省、ISTAC、マラヤ大学文明間対話センターが後援している。
 
同展は、生命尊厳の哲理が脈打つ法華経の精神を紹介するもの。人口の半分以上がイスラム教徒のマレーシアでは、2014年にイスラム文化圏として初めて“法華経展”が行われ、約7万人が見学した。以来、同国では2度目の開催となる。
 
今回の展示では“ペトロフスキー本”などの法華経写本(複製品)と共に、仏教伝播の歴史や敦煌莫高窟に描かれた壁画の内容、東哲創立者・池田大作先生の文明間・宗教間対話の軌跡などを紹介している。

 

画像 展示会の様子

世界17カ国・地域を巡った“法華経展”がISTACで開催。来賓からは「平和と共生のために、この展示を他の地域でも開催していきたい」などの賛辞が寄せられた

 

開幕式には、マレーシア国際イスラム大学のアミール・アクラミン・シャフィー副学長、ISTACのアブデルアジズ・ベルクハウト所長、SGMの許錫輝理事長らが出席した。国民統合省のサラスワティ・カンダサミ副大臣が、アロン・アゴ・ダガン大臣のメッセージを代読。「本展で紹介される法華経には、生命尊厳の尊重が強調されています。法華経の教えは、私たちに啓発を与える生きた哲学です」と述べた。
 
開幕式の後、国民統合省とISTAC、SGM、東哲による記念シンポジウム「平和と共生」が行われた。
 
東哲の田中所長、梅松海外研究員が講演。ISTACから、ダト・オスマン・バカール名誉教授、ヌルル・アイン・ビンティ・ノーマン研究部長が登壇した。このうちバカール名誉教授は、池田先生の平和と共生の思想は、イスラムの教えと響き合っていると指摘し、“法華経展”を通じてイスラムと仏教の共通の価値観に基づいた平和構築への一歩をと述べた。
 
開幕式には、マレーシア国営放送等が取材に訪れた。
 
同展は、2024年9月27日(金)まで行われる。