このページの本文へ移動

本文ここから

阪神・淡路大震災から不屈の30年 兵庫で福光コンサート

公開日:

画像 演奏会の様子

ギタリストのMOMOさん(右端)、ソプラノ歌手の奥田愛さん(中央)、ピアニストの渡辺貴紀さんが希望のメロディーを響かせた(関西国際文化センターで)

  

2025年1月月17日で阪神・淡路大震災から30年を迎える。創価学会主催の「福光コンサート――生命の力強きリズム・妙なる音律」が12日、神戸市の関西国際文化センターで開催された。
 
1995年1月17日午前5時46分、マグニチュード7・3の巨大地震が兵庫県南部を中心に襲った。震災関連死を含めた死者は6434人、住宅被害は約64万棟に及ぶ大災害だった。
 
最も被害の大きかった地域の一つ、神戸市長田区では、昨年11月に震災直後から行われてきた再開発の終了を記念する式典が開かれた。発展した街並みに、災害の爪痕はほとんど見られない。
 
その一方で、震災を知らない世代に、復興の歩みや家族・親族が犠牲となった友の心など、記憶・教訓をどう伝えていくか――。
 
同コンサートは、音楽を通して、復興への思いを未来に継承する意義をとどめた。
 
阪神・淡路大震災を経験したギタリストのMOMOさん、ソプラノ歌手の奥田愛さん、東日本大震災の原発事故で故郷を追われたピアニストの渡辺貴紀さんが出演。「祈り」と「蘇生」をテーマに、ソロ演奏や特別共演を行った。
 
3人が共演した「励ましの歌 メドレー」では、坂本九の「上を向いて歩こう」などが披露され、会場からは手拍子と温かい拍手が送られた。
 
淡路島から参加した70代の夫妻は「震災当時を思い出すと胸が苦しくなるが、すてきな歌声に励まされました。前を向いて歩いていきたい」と。川西市から訪れた高校生は「今なお復興への道を歩む方も、明るく笑顔で過ごしてもらいたい」との願いを語った。
 
会場では、能登半島地震で被災された方へ励ましのメッセージを送る企画も行われた。
 
福光コンサートのダイジェスト動画はこちら

 

画像 能登半島地震で被災された方へエールをつづる様子

  

画像 能登半島地震で被災された方へエールをつづる様子

能登半島地震で被災された方へエールをつづる(同)