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ノルウェー・ノーベル委員会のフリードネス委員長が総本部へ

公開日:

原田会長、那須女性部長、青年の代表が歓迎
核なき世界へ人類のために協働を


ノルウェー・ノーベル委員会のヨルゲン・フリードネス委員長、アスレ・トーヤ副委員長、ノルウェー・ノーベル研究所のクリスチャン・ハルプヴィーケン所長一行が2025年7月25日、東京・信濃町の総本部を訪問。原田会長、那須女性部長、寺崎副会長らが学会本部第2別館で歓迎した。

  

  

総本部を訪れた一行を青年世代の代表が歓迎(25日、学会本部第2別館で)


会見の冒頭、原田会長は昨年の日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式における、フリードネス委員長のスピーチに言及。核兵器と戦争の根絶を訴えた「ラッセル・アインシュタイン宣言」(1955年)を引用し“人間性を忘れてはならない”と呼びかけた点に、強い感銘を受けたと述べた。そして同宣言から2年後に、第2代会長・戸田城聖先生が「原水爆禁止宣言」を発表し、その精神を受け継いだ池田大作先生のもと、青年が中心となって核兵器廃絶運動を進めてきた学会の歴史を紹介した。

  

フリードネス委員長は歓迎に謝意を述べつつ、創価学会の長きにわたる平和建設への尽力に敬意を表した。次いで、今回の広島、長崎への初めての訪問について、被爆の実相に触れて非常に心を揺り動かされる体験であったと述懐。二つの都市に息づく核なき世界への思いは全人類が共にすべきものであり、核兵器は特定の地域の問題ではなく、地球全体で取り組むべき課題であるとの思いを改めて強くしたと語った。

  

フリードネス委員長㊨、トーヤ副委員長㊥、ハルプヴィーケン所長㊧と原田会長が和やかに語り合う(25日、学会本部第2別館で)


会長は強い賛意を表し、核を巡る脅威が高まり続ける昨今の国際情勢を踏まえ、今こそ草の根の運動を広げていかなければならないと力説。その意味からも、日本被団協に対するノーベル平和賞授賞は重要な意義があったと強調した。さらに、小説『人間革命』『新・人間革命』の冒頭に池田先生がつづった通り、戦争の根絶と平和の建設は学会の信念であり、これからも力強く運動を進めたいと応じた。
 
ここで話題は若い世代への平和運動の継承に移り、同席した学会の青年世代と女性部の代表が各部の取り組みを報告した。
 
委員長は、アルフレッド・ノーベルが“平和は一人一人の選択から始まるのであり、市井の人、足元の地域から始まるのである”と語っていたことを紹介し、個人や地域に重きを置く学会の平和運動は、ノーベルの理念と共鳴するものであると語った。さらに、昨年のノーベル平和賞授賞式で強調した点の一つが“新しい世代への継承”であったと述べ、危機が高まる時だからこそ、被爆者の世代の思いをいかに次世代に伝えていくかが核兵器廃絶、さらには戦争根絶の鍵であると指摘。その挑戦において共に力を合わせていきたいと述べた。

  

会見を終えて記念のカメラに

都内で平和賞に関する会議 SGIも支援

  

「核兵器の脅威への対応」をテーマに行われたノーベル平和賞カンファレンス(27日、東京・千代田区の上智大学で)


また27日には、ノルウェー・ノーベル研究所が主催し、日本被団協、上智大学が共催するノーベル平和賞カンファレンスが都内の同大学で行われ、SGI(創価学会インタナショナル)も開催を支援した。
 
フリードネス委員長、日本被団協の田中熙巳代表委員、児玉三智子事務局次長が基調講演。その後、学術者によるディスカッションが行われた。