2025.12.04
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ノーベル平和賞フォーラム SGIが後援
公開日:
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ノルウェー・ノーベル研究所(クリスチャン・ハルプヴィーケン所長)が主催するノーベル平和賞フォーラムが2025年12月11日(現地時間、以下同)、オスロ市内で行われた。
本年のテーマは「銃弾ではなく投票を――平和への民主的な道のり」。世界各地で民主主義の後退が懸念されている事態を受け、民主主義が直面する課題を巡って議論が交わされた。SGI(創価学会インタナショナル)も後援団体として参画し、寺崎平和運動総局長、砂田軍縮・人権部長らが出席した。
フォーラムでは、2011年にノーベル平和賞を受賞した、西アフリカ・リベリア共和国の元大統領エレン・サーリーフ氏が基調講演した。
06年にアフリカで初めて民主的に選ばれた女性大統領となった氏は、14年にわたる内戦を経験した同国の歩みを踏まえ、民衆が力を持ち政治指導者が奉仕者となる包摂的で誠実な民主主義によってのみ持続的な平和は構築できると指摘。“銃弾ではなく投票を”という民主主義の仕組みは、統治形態の一つである以上に国や共同体、そして人類に対する献身であると述べた。
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その後、「平和の探求における民主主義の役割」と題して討論会が行われ、戸田記念国際平和研究所上級研究員のオリビア・ドライアー氏が登壇した。氏は、近年の民主主義の後退は特定の国々の問題ではなく国際的に連関する現象であり、情報空間の分断、政治的不信の拡大、経済的不安定が複合的に作用していると言及。また、権威主義体制が国境を越えて連携していることに触れ、民主主義国家こそ力を合わせるべきであり、戸田平和研究所がそうした努力の後押しとして、世界各地の民主主義研究の情報を集約・提供するウェブサイト「民主主義の灯台」の創設を支援したことを紹介した。
さらにフォーラムの後半では、マーチン・ルーサー・キング博士の孫のヨランダ・リネー・キング氏、デズモンド・ツツ元大主教の孫のムンギ・エンゴマニ氏が講演した。両氏は共に祖父の言葉を確認しつつ、暴力や憎悪の拡大に抗うには希望を失ってはならず、声を上げる行為自体が平和の実践にほかならないと強調。沈黙は抑圧者を利するだけであり、勇気ある行動が新しい歴史をつくると訴えた。
SGI派遣団 ノーベル委員会一行と懇談
また寺崎総局長らSGI代表団は翌12日、オスロ市内でノルウェー・ノーベル委員会のヨルゲン・フリードネス委員長、アスレ・トーヤ副委員長らと懇談した。
委員長は7月に訪日した折の交流を振り返るとともに、今回のフォーラムにおけるSGIの貢献に改めて謝意を表し、平和に対する青年の意識啓発において今後もSGIと協働していきたいと語った。
代表団はまた、同日にノルウェー国際問題研究所のカリ・オスラン所長、9日にオスロ国際平和研究所のハーコン・イェルロウ副所長と今後の連携を協議。10日にはオスロ市庁舎で、本年度のノーベル平和賞授賞式に出席した。
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