2024.09.06
ハーバード大学主催の出版記念イベント 今春、米国で発刊された研究書「池田思想への考察と応用」
公開日:
17カ国の教育関係者らが参加し、質疑応答も活発に
池田大作先生が、初めて米ハーバード大学で講演を行ってから2021年9月で30周年を迎えた。
池田先生の教育思想についての研究書『希望と歓喜の教育――池田大作思想への考察とその応用』の出版記念イベントが2021年10月14日(現地時間)、同大学教育大学院ガットマン図書館が主催して、オンラインで開かれた。17カ国の教育関係者らが参加した。
同書は、米ケンブリッジ市の池田国際対話センターが協力し、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ出版局から今春発刊されたもの。
教育学を専門とした研究者らが執筆した18本の論文が収められており、人権教育や平和学など幅広い分野において、“池田思想”が変革を促していることなどが論じられている。
イベントでは、ガットマン図書館のスタッフがあいさつ。同書の共同編集者であるジェイソン・グーラー博士(米デポール大学教授)とイザベル・ヌニェス博士(米パデュー大学教授)が発言した。
グーラー博士は、池田先生が1991年9月と93年9月にハーバード大学で、「ソフト・パワーの時代と哲学」「21世紀文明と大乗仏教」と題して行った講演に言及。
今の国際社会にも通じる普遍的なテーマが論じられていると指摘した。また先生の思想は、各人の“自分らしさ”を高め、粘り強く生きる意志を育むと訴えた。
ヌニェス博士「池田博士の哲学は苦難から希望生み出す鍵」
ヌニェス博士は、新型コロナウイルスの感染拡大も相まって、暴力や死といった暗いニュースが飛び交う中で、希望を生み出す思想の必要性が一段と増していると強調。
「大きな苦難から成長と希望を生み出す鍵となる池田博士の哲学を、未来を担う青年たちに伝えたい」と語った。
質疑応答では、「希望、歓喜と教育の関係性とは」との問いに対して、ヌニェス博士が、まず教える側が楽しみ、子どもたちに喜びながら学ぶ機会を提供することで、知識の習得が進み、希望が生まれると答えた。
また、対話についての質問で、グーラー博士は、意見が違う人とも積極的に交流することで、自身が磨かれ、平和や社会正義を望む心が生まれると主張した。
最後に、池田国際対話センターのマー所長が、“全ての人が無限の可能性を持ち、人生の主人公である”との池田先生の人間観を広げたいと述べた。
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