カザフスタンで第7回世界宗教会議 創価学会の代表が本会議でスピーチ

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第7回「世界伝統宗教リーダー会議」が2022年9月14日、15日の両日、カザフスタン共和国の首都ヌルスルタンで行われた。これには世界各地の宗教リーダーのほか、国際機関、各国外交団の代表らと共に、仏教団体の代表として創価学会が招へいを受け、寺崎副会長が出席した。

  

首都ヌルスルタンの独立宮殿で行われた「世界伝統宗教リーダー会議」
首都ヌルスルタンの独立宮殿で行われた「世界伝統宗教リーダー会議」。仏教、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教などのリーダーが参加した。

  

同会議は“対話を通じて共存のモデルを構築する”との趣旨で、カザフスタン政府の主催で2003年から開かれてきた。今回のテーマは「パンデミック後の人類の精神的・社会的発展における、世界の伝統宗教のリーダーの役割」。コロナ禍をはじめ気候変動や核戦争の脅威など、危機が高まる時代における宗教の役割を巡り、議論が交わされた。
 
14日にはカザフスタンのトカエフ大統領が基調講演を行い、危機を克服する方途は、善意と対話、協調の中にしかないと指摘。生命が持つ根源的な価値、他者の尊重、相互補助、平等といった要素こそ人類が目指すべき新たな安全保障の柱であり、それゆえ倫理や宗教指導者の声は極めて重要となると語った。
 
その後、ローマ教皇フランシスコがあいさつし、グテーレス国連事務総長のビデオメッセージが紹介された。
 
同日午後の本会議では、寺崎副会長が、2022年1月に発表された池田大作先生の「SGI(創価学会インタナショナル)の日」記念提言をもとにスピーチした。
 
仏法が志向する「自他共の幸福」の思想を紹介しつつ、「さまざまな脅威を克服する“万能な共通解”は存在しないからこそ、困難を抱える人のために自らが“支える手”となり、共に喜び合えるような関係を深めていくことが重要である」との提言の趣旨を強調。生きる喜びを皆で分かち合える社会を目指し、宗教間の連帯を広げていきたいと述べた。

  

「SGIの日」記念提言