インドネシア元大統領ワヒド氏と池田先生の対談集 マレーシアでマレー語版の出版発表会

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ワヒド元大統領と池田大作先生による対談集のマレー語版の出版発表会。マレーシア国際イスラム大学の教職員やマレーシア創価学会の代表らが参加した(クアラルンプールで)


マレーシア国際イスラム大学出版社から2022年に発刊された、インドネシアのアブドゥルラフマン・ワヒド元大統領と池田大作先生の対談集『平和の哲学 寛容の智慧――イスラムと仏教の語らい』のマレー語版が、好評を博している。

同書の出版発表会が2023年1月7日、マレーシアの首都クアラルンプールにある同大学の国際イスラム思想・文明研究所で開かれた。

ワヒド元大統領は、インドネシア最大のイスラム団体「ナフダトゥール・ウラマ」の指導者として、文明間対話を推進した。寛容の精神を薫発し、平和な世界を目指す元大統領と先生の心は響き合い、両者の対話は、教育や文化交流、女性と青年の重要性など、多彩なテーマを論じる対談集に結実した。

出版発表会では、同大学のズルキフリ・アブドゥル・ラザック学長があいさつ。対談集には、「人類の生活と文明の向上に貢献する」との思いが一貫しており、この信念を育む教育を進めたいと語った。

その後、対談集の内容を巡り、パネルディスカッションが行われた。同研究所のダト・オスマン・バカール名誉教授は、ASEAN諸国の輝く未来には、イスラムと仏教の共存が重要であり、多文化共生の鍵に満ちた同書の価値は増していると訴えた。

  

ワヒド元大統領の次女のイェニー・ワヒド氏(左から3人目)、マレーシア国際イスラム大学のズルキフリ学長(同4人目)が対談集を手に記念撮影


またワヒド元大統領の次女で、ワヒド研究所所長のイェニー・ワヒド氏がインドネシアから参加。氏は試練に直面した時に対談集をひもとき、力の源泉としてきたと述懐。「暗闇を照らすには、自身が光源となる必要があります。一人一人が池田博士、ワヒド元大統領に学びながら、より正しく平和な社会を築きましょう」と述べた。