2024.10.03
キューバで「世界の均衡のための国際会議」 池田先生がメッセージ 学会代表が基調講演
公開日:
ホセ・マルティ生誕170周年を記念 90カ国・地域から1000人が参加
キューバの英雄ホセ・マルティの生誕170周年を記念する第5回「世界の均衡のための国際会議」(主催=ホセ・マルティ国際連帯プロジェクト)が、2023年1月24日から28日まで(現地時間)、首都ハバナのコンベンションパレスで開かれた。
これには、同国のミゲル・ディアス・カネル大統領、エステバン・ラソ人民権力全国会議議長、マルティ・プログラム研究所のエドゥアルド・トーレス・クエバス所長をはじめ、市民社会の代表、研究者ら90カ国・地域の1000人が参加。
主催者の要請に応え、池田大作先生がメッセージを寄せた。また学会代表が出席し、分科会で基調講演を行った。
国際会議の初日(1月24日)に行われた開会式。マルティ・プログラム研究所のエクトル・エルナンデス・パルド副所長の開会の辞に続き、ユネスコ等の代表があいさつに立った。
その後、同会議の開催を祝福するメッセージが紹介され、フランシスコ・ローマ教皇に続いて、池田先生のメッセージが読み上げられた。
その中で先生は、1996年6月のハバナ大学での記念講演において、ホセ・マルティへの思いを語ったことを述懐。
「民衆はすべて、共通の堂々とした、すばらしい何かを――空よりも広く、大地よりも大きく、星座よりも輝いていて、海よりも洋々としたものをもっています。それは人間の精神です」とのマルティの信念こそ、新しい人類社会の前進にあたり、人々の心を潤す文化と英知の源となると強調した。
そして、マルティが夢見た人類の平和と幸福の未来へ、この会議が大いなるメッセージを発信することを期待していると述べた。
最後に、同研究所のトーレス・クエバス所長が基調講演を。所長は、世界が分断へと進む今、立ち返るべきはホセ・マルティの「対話の精神」であると語り、日本からの参加団体の発言は非常に重要であると述べた。
同会議では多くの分科会が行われ、マルティの思想の現代的意義を論じ合うとともに、パンデミック、核軍縮、飢餓、ジェンダー平等、テロなどの世界的な課題について活発な議論が交わされた。
1月26日の分科会では、学会代表が「核兵器なき世界へ連帯の力を」をテーマに基調講演した。登壇した学会本部国際渉外局の水嶋部長は、創価学会の平和運動や核兵器廃絶への取り組みなどを紹介。池田先生が1月に発表した緊急提言「平和の回復へ歴史創造力の結集を」について言及した。
席上、先生への「マルティ・プログラム研究所25周年記念メダル」が、トーレス・クエバス所長から授与された。
また、水嶋部長ら一行はキューバ滞在中、アベル・プリエート元文化大臣、アルマンド・ハルト元文化大臣の夫人であるエロイサ・カレラス氏、ホセ・マルティ研究所のマルレネ・バスケス所長らと懇談。ハバナ市内の「3月13日公園」にあるホセ・マルティ像に献花した。
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