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東洋哲学研究所が第37回学術大会 「21世紀の精神のシルクロード」巡り

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東洋哲学研究所(東哲)の第37回学術大会が2023年5月27、28の両日、オンラインを活用して行われた。

27日には、シンポジウム「21世紀の精神のシルクロード――平和への道筋を考える」を開催。東哲の桐ケ谷所長のあいさつに続き、岩木研究員が「幸福平和学の試み――戦争に抗す福祉的安全保障」をテーマに発表。戦争の原因を分類し、福祉などの観点から平和への道を展望した。

玉井委嘱研究員は「『戦争』を乗り越える人間の創造性――池田SGI会長の平和提言に学ぶ」と題して発言。東哲創立者・池田先生の「SGIの日」記念提言などを通して、憎悪と不信を乗り越えるには、人間を信頼する勇気が必要と述べた。

同志社大学の峯教授が「21世紀の戦争、平和、尊厳」と題して講演。人類の存在そのものを消し去る核兵器の脅威に触れ、地球的な危機を克服するための「人間の安全保障」について述べた。

東京大学大学院の中谷教授は、「国際公共財としての国際法と宗教」について語った。1970年代後半に生じたビーグル海峡危機がローマ教皇庁の仲介で解決したことに言及。国際法と宗教の可能性をウクライナ危機を通して考察した。

その後、質疑応答等が行われ、活発に意見が交わされた。

28日には、東哲の研究員・委嘱研究員が研究成果を発表した。