沖縄研修道場で「世界平和の碑」除幕30周年記念 「核兵器なき世界への連帯」展

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各界の来賓が出席し開幕式

SGI(創価学会インタナショナル)がICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の協力を得て制作した「核兵器なき世界への連帯」展が2014年3月13日、恩納村の沖縄研修道場で始まった。これは、道場内の「世界平和の碑」除幕30周年を記念するもの。開幕式は沖縄県の仲井眞知事、県市長会の翁長会長、てぃるるパートナーズの宮平代表、沖縄県ユネスコ協会の石垣理事長、沖縄テレビの町田社長、ラジオ沖縄の森田社長ら多くの来賓が出席し、行われた。会期は2014年3月23日(日)まで。

  

「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展の沖縄展。開幕式は約80人の来賓らが出席して盛大に。多くの観賞者が訪れた(沖縄研修道場で)

県ユネスコ協会理事長 「人々の心に平和の砦を築く展示」

「核兵器が存在すること自体、絶対にあってはならない。それが戦争の惨禍を味わった沖縄の叫びです」

展示パネルを見つめていた婦人が、かみしめるように語った。

会場である沖縄研修道場には「世界平和の碑」が立つ。かつてこの場所はアメリカ軍の核ミサイル「メースB」の発射台であった。

1983年、池田大作先生は巨大な発射台を〝戦争の愚を後世に伝え、二度と起こさないとの誓いの象徴〟として永遠に残すよう提案。翌年、世界平和の記念碑として生まれ変わったのである。

沖縄の地での「核兵器なき世界への連帯」展は、全ての核兵器を〝過去の遺物〟としゆく誓いにあふれる展示会となった。

同展は、池田先生のリーダーシップのもと、2007年にSGIが始めた「核兵器廃絶への民衆行動の10年」の一環として制作。現在、注目を集める「非人道的側面」から核兵器の禁止を目指す市民社会の取り組みを力強く後押ししてきた。

展示では、核兵器にまつわる欺瞞や問題点を、人道、環境、経済など12の観点から明らかにしている。そして、廃絶の実現には一人一人の勇気と希望の〝選択〟が必要不可欠であると呼び掛ける。

沖縄展では、1962年のキューバ危機に際してメースBが発射される寸前だった史実を伝える、元アメリカ兵の証言パネルを設置。核戦争は間近に迫っていたことを紹介している。

開幕式では、創価学会平和委員会の寺崎議長が、SGIの核兵器廃絶への取り組みを紹介。仲井眞県知事、安田沖縄総県長のあいさつの後、テープカットが行われた。

来賓の沖縄県ユネスコ協会の石垣理事長は語った。「この展示のメッセージは、『人の心の中に平和のとりでを築かなければならない』と訴えるユネスコ憲章の精神と軌を一にするものです。教育の重要性に始まり、未来志向の思想に貫かれている点が素晴らしい。平和の建設へ共に力を合わせていきたい」

  

かつての核ミサイル基地が平和の要塞に――不戦と恒久平和実現への誓いを刻む「世界平和の碑」