ウクライナ国立民族舞踊団の民音公演 名古屋で開幕

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ウクライナ国立民族舞踊団の華麗な舞。鮮やかな刺しゅうが施された民族衣装も見どころ(名古屋市内で)

  

民主音楽協会(民音)が主催する「ウクライナ国立民族舞踊団」の公演が2023年6月17日、愛知・名古屋市の日本特殊陶業市民会館フォレストホールで開幕した。

ウクライナ国立民族舞踊団の母体は1937年、著名な振付演出家パブロ・ヴィルスキーのもと発足。以来、世界80カ国以上の舞台に立ち、高い評価を得てきた。民音公演は2003年以来、20年ぶりとなる。

ウクライナでは1年以上にわたって戦火が絶えない。当初はメンバーも散り散りに。今もなお、練習が空襲警報で中断されることもあるという。

しかし困難な状況だからこそ、“芸術は人を幸せにするためにある”と、自国やヨーロッパ各地で公演を続け、祖国の伝統文化を発信してきた。

公演では、演目ごとにさまざまな民族衣装が舞台を彩り、地域の特色や歴史を伝える優美な舞が披露された。また「ホパーク」をはじめ、高い身体能力を生かしたダイナミックな演技も。美しさと力強さにあふれたステージに、観衆から大きな拍手が送られた。

ウクライナ国立民族舞踊団の公演は8月8日まで31都市で行われる。