青年部が不戦サミット 各地の代表がオンラインで

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広島・長崎・沖縄など全国の代表180人がオンラインで参加

終戦・被爆から76年の8月――。

平和建設への誓いを新たにする伝統の「青年不戦サミット」(第30回青年平和連絡協議会)が2021年8月8、9の両日、オンラインで開催され、広島・長崎・沖縄をはじめとする全国の青年部の代表180人が参加した。

これには、池田大作先生がメッセージを贈り、混迷を深める時代にあって、誰も置き去りにしない「平和と人道の世界」を目指し、民衆の連帯を築く創価の青年たちは最大の希望であると強調。

いかなる差異も超えて人間革命のスクラムを組み、共生と平和の絆を広げながら、「戦争と核兵器なき世界」へ、時代変革の波動をと呼び掛けた。

青年部は池田先生の提案を受けて、1989年に広島・長崎・沖縄の代表による「3県平和サミット」を開催。

以来、平和運動の進捗と展望を議論し、青年の連帯を深める場として回を重ねて、今回で30回目を数えた。

2015年に「青年不戦サミット」に改称し、新たなスタートを切り、17年からは全国の代表が参加している。

被爆証言会も

今回のサミット初日となる8日には、長崎青年部主催の「被爆証言を聞く会」をオンラインで実施。

長崎で被爆した木村光盛さんと娘の靖子さん親子の被爆体験を聴講し、核兵器のない世界の実現へ、誓いを新たにした。

9日は男女高等部の代表も参加し、各地の取り組みの報告と今後の活動を協議した。

小松女性平和文化会議議長のあいさつに続き、山口青年平和会議議長が池田先生のメッセージを代読。

次に、SGI(創価学会インタナショナル)が国際パートナーとして共に活動してきたICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)でキャンペーンコーディネーターを務めるダニエル・ホグスタ氏のビデオメッセージが上映された。

続いて広島・沖縄の友が、中国方面学生部の平和意識調査や被爆証言の聞き取りの模様、また「沖縄戦の絵」の貸し出しと紙芝居の作成等の取り組みを報告。

長崎青年部は、長崎市に被爆遺構として残る城山小学校や同市の平和公園を映像で紹介。

代表が今いる場所で実践する平和への行動と決意を発表した。

西村長崎青年平和委員会委員長、森同女性平和文化会議議長が、勇気の行動で生命尊厳の世紀を開こうと呼び掛けた。

次いで、SGI国連事務所ジュネーブ連絡所のヘイリー・ラムゼイ=ジョーンズ所長が、ICANと共にカリブ海諸国の核兵器禁止条約の批准促進に貢献した事例を挙げ、SGIがさまざまな人々と協働し核廃絶に取り組む様子を紹介。

高等部員との活発な質疑応答も行われた。

志賀青年部長は、草の根の運動を通して、私たち青年から世界平和への確かな潮流を起こそうと訴えた。