長崎でピースフォーラム 長崎平和会館に新展示オープン

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2021年8月1日、「ピース・フォーラム2021」・第88回「長崎平和学講座」が長崎平和会館で行われ、日赤長崎原爆病院名誉院長の朝長万左男氏が「核兵器なき未来への展望―核兵器禁止条約発効をうけて―」と題し、講演した。

氏は2歳の時に長崎で被爆。原子爆弾後障害の医療研究に尽力してきた。

講演で氏は、万が一核兵器が使用された場合、直接的な被害にとどまらず、世界規模の寒冷化が起こると説明。食糧危機等が起こり、戦争の当事国ではない多くの市民が死に至ってしまう核兵器の非人道性に言及した。

また、南半球がほぼ非核地帯となった実例を挙げつつ、一人一人が「グローバル・シチズン(世界市民)」との意識に立ち、核禁条約の精神を全世界に広めていくならば、核兵器の廃絶は成し遂げられると語った。

  

新常設展「TSUNAGUーー長崎の心を未来へ」がオープン

同日、長崎平和会館の新常設展「TSUNAGUーー長崎の心を未来へ」が、オープンした。

タイトル「TSUNAGU(つなぐ)」には、①核兵器のない世界を希求する長崎の心を世界へ、未来へと“つなぐ”こと、②身近な人から、世界中の人々まで、平和の心を“つなぐ”こと、③生命尊厳の思想を基調に、対話を通して信頼と友情を築いてきた池田大作先生の平和行動を“つなぐ”ことの3つの意味が込められている。

展示は4章で構成され、学会の核兵器廃絶運動などを紹介し〝平和建設は一人の心の変革から始まる〟ことを伝えている。同展は同会館の開館時に観賞できる。