広島・長崎創価学会所蔵の被爆証言映像と音声が国立原爆死没者追悼平和祈念館に寄贈

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広島と長崎の創価学会はこのほど、これまで収録・保存してきた被爆証言の資料を、両県の国立原爆死没者追悼平和祈念館に贈呈することを決定。

寄贈式がそれぞれ行われた。

悲惨な歴史を永遠に残し、後世に語り継いでいくために、学会では青年部や婦人部が中心となり、半世紀以上にわたって戦争・被爆証言の聞き取りを実施してきた。

広島と長崎の創価学会は360を超える被爆証言映像と音声を保存しており、今回、こうした貴重な資料をより広く活用できるよう両祈念館に寄贈することになった。

長崎の寄贈式は2020年7月30日、長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で行われた。 

寄贈した資料は、青年部が被爆50年の折に聞き取った証言映像。そのうち、本人や家族から承諾を得た41人分を贈呈した。

式典では三浦長崎総県長があいさつ。

黒川智夫館長は幅広い世代の明瞭な証言をまとめた貴重な資料であると述べ、同館を訪れた人だけでなく、インターネットを通じても広く紹介したいと述べた。

広島の寄贈式は同31日、広島市の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で。

1970年代以降に実施してきた聞き取りの中から、承諾を得た映像92点、音声72点を寄贈した。

式典では塩出総広島長があいさつ。被爆証言の映像を視聴した。

久保雅之館長は、被爆者の高齢化が一段と進んでいる中、40年にわたって集積してきた証言記録には大きな意義があると述べた。