沖縄で青年不戦サミット

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広島、長崎、沖縄をはじめ、全国各方面の青年部の代表が集う「青年不戦サミット」(第28回青年平和連絡協議会)が2019年9月7、8の両日、沖縄で開催された。

一行は7日午後、恩納村の沖縄研修道場へ。かつて米軍の核ミサイル「メースB」の発射基地があった場所である。

池田先生は1983年に同道場を初訪問。ミサイル発射台を見て、「人類が戦争という愚かなことをした証として永遠に残そう」と提案した。発射台は翌年、「世界平和の碑」に生まれ変わり、平和の発信地の使命を担い続ける。一行はこの日、基地だった当時を伝えるパネルや「沖縄戦の絵」の展示を見学。平和の誓いを新たにした。

夜には、ピースフォーラムが同道場で開催された。

前島沖縄総県青年部長に続き、女子中等部の安里さんが、沖縄戦の体験の聞き取り運動について語り、戦争の歴史を知るだけでなく、未来に語り継ぐとの決意を発表した。

広島の代表は平和推進の活動を紹介。山口青年平和会議事務局長が日中友好青年交流団に参加した模様を報告し、浅井議長があいさつした。

また一行は道場訪問に先立ち、沖縄戦当時、避難場所や病院として使われた自然洞窟「糸数アブチラガマ(糸数壕)」(南白市)を見学した。


翌8日には、第28回青年平和連絡協議会が開かれた。

池田大作先生はメッセージを贈り、「命こそ宝」の精神が光り、不戦と非核の精神が結晶した場所こそ沖縄研修道場であると強調。生命尊厳の時代を開く「誉の青春」を生きる友の活躍を心から期待した。

被爆地の広島、長崎、そして国内最大の地上戦が行われた沖縄。池田先生の提案で、この3県による青年平和連絡会議が始まったのは1989年。以後、毎年のように平和運動の現状と展望を語り合ってきた。

戦後70年の2015年からは、世界に平和の波動を起こす決意を込めて、名称を「青年不戦サミット」に。17年から全国の代表が参加している。