広島から不戦の誓い 「原爆の日」追善法要

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厳粛に営まれた追善勤行法要。参加者は核兵器なき世界の実現へ、誓いを新たにした(広島池田平和記念会館で)

  

「原爆犠牲者・戦没者追善勤行法要」が、78回目の「原爆の日」を迎えた2023年8月6日午前、広島市の広島池田平和記念会館で厳粛に営まれた。

これには被爆者や遺族、各部の代表らが参列。原爆や戦争、核実験などで亡くなった全世界の犠牲者の冥福を祈り、核兵器廃絶と恒久平和への誓いを込めて勤行・焼香した。

席上、広島青年平和委員会の代表が、創価の師弟が貫いてきた平和行動の歩みと、これまで推進してきた広島青年部の取り組みを紹介した。

塩出中国長は、青年を先頭に池田先生の精神と行動を受け継ぎ、永遠平和の原点の地・広島から平和の心を広げていこうと呼びかけた。

参列した岡谷さんは、生後9カ月の時、爆心地から約1・8キロの場所で被爆。当時の惨状を母親から聞いて育ち、結婚や子育てなどで不安を抱える中、核兵器なき世界を願ってきた。岡谷さんは「平和は人のつながりから生まれます。縁する人に体験を語り、自分にできることを続けていきます」と語った。