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国連人権教育世界プログラム 第5段階の焦点が「青年と子ども」に

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SGIも議論に参加

議論が重ねられた国連の人権理事会(スイス・ジュネーブの国連欧州本部で)EPA=時事

  

国連人権理事会の定例会合が2023年10月11日(現地時間)、スイスの国連欧州本部で行われ、2025年から始まる「人権教育のための世界プログラム」の第5段階の焦点を、「青年と子ども」とすることを決議した。
 
人権教育のための世界プログラムは「人権教育のための国連10年」(1995年~2004年)を引き継ぐ形で05年に始まった取り組み。包括的である一方で各国に求める努力の具体性が乏しく、進展が見えにくかったという“国連10年”の成果と反省を踏まえ、より効果的な人権教育の普及を図るべく、焦点とする領域を数年単位で定めて具体的な行動計画の策定・推進を求めている。

SGI(創価学会インタナショナル)は「人権教育学習NGO作業部会」の一員として、プログラムを巡る議論に貢献してきた。
 
第5段階の焦点については、「青年」を焦点に実施されている現在の第4段階の取り組みがコロナ禍で大きく阻害されたことを受けて、SGIは本年5月に、継続して青年に焦点を当てるよう提案。とりわけ難民・避難民、移民、性的マイノリティー、障がい者、若い女性、極度の貧困の中で暮らす青年、先住民の青年、グローバル・サウスの青年など、弱い立場や疎外された背景を持つ青年に重点を置くよう訴えた。
 
「人権教育学習NGO作業部会」の一員としてSGIは今回の理事会決議を歓迎するとともに、今後、疎外されたコミュニティーの青少年に、市民社会が人権教育を実施するための適切な場と能力を確保することや、新しい技術に関する人権教育者と青年の研修を支援することなどを呼びかけていく。