北京で世界青年発展フォーラム

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持続可能な社会の創造へ 130カ国から参加
模範の実践100選にSOKAグローバルアクションが選出

  

「世界青年発展フォーラム」(主催=同フォーラム実行委員会、中華全国青年連合会〈全青連〉)が2023年10月30日から11月1日まで、中国の北京で開催され、創価学会青年部の代表が出席した。開幕式には世界各地の青年団体の代表をはじめ各国政府、国際機関など、オンラインを含め130カ国から2000人が参加。席上、持続可能な社会の創造に向けた模範の実践100選が発表され、青年部の「SOKAグローバルアクション2030」が選出された。

  

2022年の北京冬季オリンピックの競技会場で行われた世界青年発展フォーラムの開幕式。席上、協働を誓い合う「北京宣言」が発表された(10月30日、北京市内の首鋼園で)

  

国連のSDGs(持続可能な開発目標)が目標とする2030年に向けて、折り返しの年を迎えた今、目標達成を悲観する声は少なくない。一方で、希望を捨てず、「誰も置き去りにしない」世界の実現を自らの使命として、懸命に奮闘を続ける青年が世界各地にいる。フォーラムには、そうした若者の熱と力があふれていた。
 
世界青年発展フォーラムは、SDGs達成に向けて世界の青年の連帯と行動を促すことを目的としたもの。「連帯と創造の青年の力――持続可能な開発への協働」をテーマに、世界各地の青年と各国政府や国連機関の代表らが3日間にわたって議論を交わした。創価学会からは青年平和会議の南議長が参加した。
 
10月30日の開幕式では、全青連の徐暁主席、全国人民代表大会常務委員会のロサン・ギェンツェン副委員長があいさつ。続いて、国連事務次長で国連開発計画(UNDP)の徐浩良副総裁のビデオメッセージが上映された。
 
さらに、席上、青年による模範的な取り組み100選が発表され、青年部の「SOKAグローバルアクション2030」が紹介された。
 
これは、池田大作先生の平和提言などをもとに、①核兵器廃絶と反戦の潮流の拡大②アジアの友好③SDGsの普及・推進を柱として、青年部が2014年から取り組んでいる平和運動。戦争・被爆証言の聞き取りと出版、沖縄戦の絵や紙芝居の制作・貸し出し、気候変動問題への意識啓発を促すウェブサイト「マイ・チャレンジ10」の制作、音楽隊による被災地での「希望の絆」コンサートなど、持続可能な社会の実現へ、草の根レベルで意識啓発や教育活動を実践している。
 
フォーラム会場には100の取り組みを紹介する展示スペースが設けられ、多くの参加者が見学に訪れた。
 
また、翌31日と11月1日には「デジタル開発」「青年発展志向都市」「文化的創造」「気候変動と食料危機への対処」などのテーマ別のフォーラムが行われ、活発な議論が交わされた。

  

フォーラム会場には「SOKAグローバルアクション2030」について紹介する展示スペースが(10月30日、北京市内の首鋼園で)