〈池田先生のご功績〉3 人間主義を語り平和へ行動

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画像 歴史学者アーノルド・J・トインビー博士と

 

「やろう! 人類の平和のために、世界に対話の旋風を巻き起こそう。仏法の人間主義の哲学をもって、世界を結ばねばならない」
 
池田先生は第3代会長に就任以来、世界を駆け巡り、平和を願う「良き市民」の連帯を育んできた。そして「対話の力こそが、時代を開く平和力となる」との信念で、20世紀を代表する歴史学者トインビー博士をはじめ、中国の周恩来総理、ソ連のゴルバチョフ大統領、南アフリカのマンデラ大統領ら国家指導者、学者、文化人らと語らいを重ねてきた。

 

画像 世界最高峰のアメリカ・ハーバード大学の要請を受け、「21世紀文明と大乗仏教」と題し、2度目の講演を行う池田先生(1993年9月)
世界最高峰のアメリカ・ハーバード大学の要請を受け、「21世紀文明と大乗仏教」と題し、2度目の講演を行う池田先生(1993年9月)

 

後世のためにと編んできた識者との対談集は約80点を数え、アメリカのハーバード大学など海外の大学・学術機関等での講演は32回に及ぶ。
 
また、民間人の立場で世界とアジアに平和の橋を架けようと、1968年(昭和43年)に「日中国交正常化提言」を発表して両国の早期国交回復を呼びかけたほか、東西冷戦下の74、75年には、中国、ソ連、アメリカを相次いで訪問。各国の指導者と緊張打開に向けた対話を交わした。

 

画像 第11回学生部総会で、池田先生が日中国交正常化提言を発表(1968年9月、東京・日大講堂で)
第11回学生部総会で、池田先生が日中国交正常化提言を発表(1968年9月、東京・日大講堂で)

 

恩師の「原水爆禁止宣言」の精神を宣揚するべく、83年(同58年)から40回にわたる1・26「SGIの日」記念提言をはじめ、各種提言を発表。“人類の議会”である国連の活動を一貫して支え、核兵器廃絶、文明の衝突、気候危機の回避のために希望の哲学を発信し続けてきた。
 
さらに戸田記念国際平和研究所、東洋哲学研究所、アメリカの池田国際対話センター、ブラジルの「創価研究所――アマゾン環境研究センター」などを設立し、学術研究の点からも平和創造の潮流を後押ししてきた。
 
この世から「悲惨」の二字をなくしたい――戸田先生から池田先生へと託された誓願の炎は今、世界の池田門下に受け継がれる。