インド最大の日刊英字紙「タイムズ・オブ・インディア」に池田先生の寄稿が掲載

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地球温暖化防止の対策を巡り

  

インド最大の日刊英字紙「タイムズ・オブ・インディア」の2023年11月25日付に、池田大作先生の生前の寄稿が掲載された。
 
先生は、地球温暖化に伴う異常気象の被害が顕著な今、人々の生命と生活を守るため、時代変革のうねりを力強く巻き起こしていくべきであると強調。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでの「COP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)」(11月30日に開幕)に言及し、「パリ協定」で掲げられた“世界の平均気温上昇を1・5度以内に抑える”目標を手放してはならないと訴えた。
 
次いで、国際的な植樹運動の指導者ワンガリ・マータイ博士の「無気力でいないで、行動に打って出ましょう!」との言葉に触れ、一人一人の人間に“限りない可能性”と“変革を生み出す力”が宿っているとの仏法の思想と重なり合うと述べつつ、法華経に描かれる「長者窮子の譬え」を紹介。気候変動などの「問題の大きさ」を前に無力さを感じたり、「自分の存在は微弱なものにすぎない」と思い込み、行動を起こすことを諦めたりするのではなく、人間の生命に具わる“自分の人生と社会をより良い方向へと向けていく力”を信じ、同じ志の人々と連帯の水かさを増していくことが重要であると言及した。
 
さらに、マータイ博士の運動も、ケニアでの数本の植樹から始まったように、気候変動の解決の道を開くためには、地道な挑戦をさまざまな分野において草の根の民衆レベルで担う必要があり、その中核こそが「青年」であると力説。
 
気候災害から子どもや若者を守ることが課題となる一方、気候変動対策に若い世代が関わる重要性が増していると指摘し、青年を中心に、“自分たちが望む未来を自分たちの手で断じて築く”との信念で行動を起こし、時代変革の挑戦を広げながら、地球全体を包み込んでいこうと呼びかけた。