民音公演で来日 アルゼンチンの五重奏団 キンテート・デル・アンヘルが池田先生に献呈曲

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楽団「キンテート・デル・アンヘル」から池田先生への献呈曲の贈呈式。リドルフィ氏(右から7人目)から民音の伊藤代表理事に楽譜が手渡された(民音文化センターで)

  

アルゼンチン・タンゴの五重奏団「キンテート・デル・アンヘル」が、「民音タンゴ・シリーズ」のために来日。民音創立者・池田大作先生への献呈曲「父アンヘルが愛した日本」を制作し、贈呈式が2024年1月23日、東京・信濃町の民音文化センターで行われた。献呈曲は、1月28日に愛知での開幕公演で初演が予定されている。同楽団は、バイオリニストのウンベルト・リドルフィ氏が結成。氏のほか、ビオラ、コントラバス、バンドネオン、ピアノのトップ奏者で構成されている。

  

タンゴ興隆へ半世紀にわたる貢献たたえ

  

贈呈式でリドルフィ氏が何度も口にしたのは、民音、そして池田先生への感謝の言葉だった。
 
氏はアルゼンチン・ブエノスアイレスにある名門コロン劇場のオーケストラでバイオリン奏者を務め、世界的なショー「フォーエバー・タンゴ」に参加するなど、広く実力を認められた人物である。
 
氏が謝意を示したのは、民音が1970年から「民音タンゴ・シリーズ」を続けてきたこと。開始当時、政治情勢や経済状況の悪化などにより、アルゼンチンは“タンゴ冬の時代”の渦中だった。
 
民音は半世紀にわたって、一流のタンゴ演奏家を日本に招へい。全国を回る公演は、タンゴ文化の発展に寄与してきたと評価される。また池田先生は、数々の巨匠と真心の絆を結び、ツアー中もこまやかな配慮で公演を支えた。
 
氏の父親も91年の民音公演でコントラバス奏者として来日。日本の人々が敬意をもって温かく迎えてくれた喜びを、家族によく語っていたという。氏自身も2017年に「オラシオ・ロモ・セステート」の第1バイオリンとして民音のステージに立てたことを、何よりの喜びとしている。
 
今回、尊敬する父が愛した日本の思い出、そしてタンゴの興隆に貢献した池田先生への感謝を胸に、仲間とともに献呈曲の制作に取り組んだという。
 
氏は、民音が音楽による平和創造を目指して創立されたことを踏まえて語った。「私たちのタンゴが平和をつくる一助になれば、これほどうれしいことはありません」
 
献呈曲は、コントラバスが心地よいリズムを刻む中で、バイオリンなどのソロが美しく落ち着いたメロディーを奏でる一曲となっている。
 
1月28日から始まる公演では、3組のトップダンサーと歌手のバネッサ・キロス氏も出演。タンゴの発展の歴史をたどる、バラエティーに富んだプログラムを予定している。

  

公演案内

  

民音公演は3月6日まで全国22都市で開催。全公演の詳細は、民音の特設サイトを参照してください。

  

特設サイト