戸田平和研究所が公開セミナー 激動の時代の諸課題を巡り

公開日:

多様な視点から、複合的な危機の解決に迫った、戸田記念国際平和研究所のパブリック・セミナー(都内で)

  

戸田記念国際平和研究所主催のパブリック・セミナーが2024年2月20日、都内で開かれた。
 
テーマは「激動の時代――世界の分断化と平和への課題」。ケビン・クレメンツ所長の進行で、同研究所の上級研究員が講演し、質疑応答が行われた。
 
第1部では、フォルカー・ベーゲ氏が、気候変動の影響として、強制移住による文化の喪失や紛争の可能性を考慮することが必要であると力説。ヒュー・マイアル氏は、北東アジアとアメリカの関係に触れ、安全保障に資する信頼醸成のプロセスについて述べた。オリビア・ドライアー氏は、不平等などの不安の増大によって、世界で後退してしまった民主主義を研究・再考する意義を語った。
 
第2部では、リサ・シャーク氏が世界の紛争解決の方途として、二元論を脱し、共存への連帯を広げるべきであると訴えた。キース・クラウス氏は、人間の安全保障を強化するために、市民が地域単位で行動を起こす重要性などを論じた。
 
※セミナーの内容は、同研究所の公式ウェブサイトで後日公開予定。