東京富士美術館で没後70年を記念し「ロバート・キャパ展」が開幕(6月23日まで) 

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ロバート・キャパ展を鑑賞する来場者。「人間のありのままの感情まで映した写真に心が打たれました」等の声が寄せられた

  

東京富士美術館(八王子市)の特別展「没後70年 戦争を越えて――写真家ロバート・キャパ、愛と共感の眼差し」が2024年4月9日、同美術館で開幕した(6月23日まで)。これには、ハンガリーのオルネル=バーリン・アンナ駐日大使らが訪れた。

ハンガリー出身の報道写真家ロバート・キャパは1954年5月、インドシナ戦線を取材中に地雷に触れ、40歳の若さで帰らぬ人となった。生涯を閉じるまで日中戦争や第2次世界大戦などの戦場を駆け回り、過酷な状況の中で力強く生きる人々を撮り続けた。

キャパの没後70年を記念する本展では、同美術館が所蔵するコレクションの中から約200点の作品を、5章構成で展示。キャパの出世作「崩れ落ちる兵士」をはじめ、キャパが親交を結んだピカソらの肖像写真も出品されている。

また、撮影直後にプリントされた貴重なビンテージ・プリントや、キャパが日本滞在中に収めた多数の写真も出展。死の間際まで愛用していた“最期のカメラ”も特別公開され、ひびが入り、泥が付着したままのレンズが地雷の衝撃を伝えている。

本展は、戦争の悲惨さや平和の尊さを考える機会となろう。

【案内】
▽会期=6月23日(日)まで。月曜休館(祝日は開館し、翌火曜休館)。
※5月20日(月)に作品の一部入れ替えがあります。
▽開館時間=午前10時~午後5時(入館は同4時30分まで)。
▽入場料=一般1500円(1200円)、大学・高校生900円(800円)、中・小学生500円(400円)。未就学児は無料。土曜は中・小学生無料。カッコ内は20人以上の団体、65歳以上の方、東京富士美術館のLINE公式アカウント登録者等の各種割引料金。