バチカン・ローマで地球課題巡る世界会議 学会代表がノーベル賞受賞者らと議論

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第2回「人類の友愛のための世界会議」で行われた、平和に関する会議。学会代表やノーベル平和賞受賞者らが活発に議論した(10日、ローマのカンチェレリア宮殿で)

  

第2回「人類の友愛のための世界会議」(主催=フラテッリ・トゥッティ財団)が2024年5月10、11の両日(現地時間)、バチカン市国とイタリア・ローマで開かれ、創価学会の代表が参加した。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は4年前の回勅で、分断を乗り越えるための、兄弟愛と社会的友愛の重要性を訴えた。この精神に基づき、各界の識者が差異を超えて、地球課題の解決を巡り議論する場として同会議が始まった。

今回はテーマを「人間であれ」と定め、会期中、約300人の参加者が、教育や労働、農業、ソーシャルメディアなど、12の分野に分かれてディスカッションした。

平和に関する会議には、学会の寺崎副会長が、経済学者のムハマド・ユヌス氏や平和活動家のジョディ・ウィリアムズ氏らノーベル平和賞受賞者のほか、ICRC(赤十字国際委員会)、IAEA(国際原子力機関)、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)などの同賞受賞団体の代表と共に出席。「平和宣言」等の最終文書を策定するための討議を行った。

「平和宣言」は、タイトルに「私たちは戦争を拒否する――武器よりも外交を優先させる」と掲げ、平和を人間社会の最高の価値とすることが、人類にとって喫緊の課題であることを訴えている。

会議2日目には、フランシスコ教皇によるスピーチが行われた。