ニュージーランドで子ども絵画展

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首都ウェリントンで開幕 市長が祝福のメッセージ オークランドの2会場でも

  

平和を願う子どもたちの作品が数多く展示された「トゥマナコ」絵画展(23日、ウェリントンのジョンソンビル図書館で)

  

ニュージーランドSGI(創価学会インタナショナル)が推進する「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」が2024年8月23日、同国の首都ウェリントンのジョンソンビル図書館で開幕した。
 
「トゥマナコ」は、「希望」を意味するニュージーランドの先住民マオリの言葉。子どもたちが平和や核兵器廃絶などの願いを込めて制作した絵画作品などを展示する。
 
広島・長崎への原爆投下から70年となる2015年に始まり、これまで同国の各地で開催され、好評を博してきた。
 
今回の展示では、ウェリントン市全域から集まった271点を紹介する。
 
このうち、同国SGI未来部の作品「Diversity Vase(多様性の花束)」は、色とりどりの切り絵の花を台紙に貼り付け、色を塗って装飾。自分らしく桜梅桃李に輝いていくことが、平和への一歩であるとの思いを託している。
 
地球儀を模したオブジェの中に、多数の折り鶴が入った作品「Unity(団結)」は、世界平和の願いを込め、地元の学生が制作した。

  

子どもたちを中心に行われた展示のテープカット

  

開幕式には、ウェリントン市のトリー・ファーナウ市長が祝福のメッセージを寄せ、平和を訴える同展の意義に深い賛意を示した。
 
地元の学生らが平和の心を育む重要性を語り、未来部のアナ・ディクソンさんは、池田大作先生の「平和な世界を創造できるか否かも、人間自身の手の中にある」との言葉を紹介し、身近な人を大切にすることから平和を築いていきたいと述べた。
 
地元の小学校の児童がマオリの伝統の踊り「ハカ」を披露し、式典に花を添えた。
 
「トゥマナコ」のウェリントン展は9月15日まで開かれる。
 
また、8月25日にはオークランド市のニュージーランド文化会館で開催され、同28日からは同市のタカプナ図書館でも始まった(9月23日まで)。

  

オークランド市のニュージーランド文化会館での展示(25日)

  

オークランド市のタカプナ図書館での展示(28日)