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国連のCOP29(気候変動対策会議)でSGIが各種行事を開催 アゼルバイジャンで

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連帯の力で変革を後押し

  

COP29の会場

  

アゼルバイジャンの首都バクーで2024年11月11日から行われている、気候変動対策を話し合う国連の会議「COP29(国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議)」が2週目に入った。温暖化をもたらす「温室効果ガス」の排出削減について各国が高い目標を設定する機運を高めるとともに、特に開発途上国の気候変動対策強化に必要な支援などについて議論が続いている。
 
市民社会の一員として参加するSGI(創価学会インタナショナル)の代表も連日、各種行事を開催している。

  

会議で用いられる用語について学ぶ、若者を対象にした行事(11日)

  

初日の11日には、会議で使用される用語などを学ぶ若者イベントが公式関連行事として開かれ、SGI国連事務所のルーシー・プラマー氏が登壇した。

  

各国から集った若者らと、気候変動対策の取り組みの中で直面する課題や解決の方途を語り合う(12日)

  

翌12日は各国で気候変動対策に従事する若者らと共に、周囲の無関心や批判など、活動の中で直面する困難を乗り越える方途をテーマに、ワークショップを実施。それぞれの取り組みや教訓を共有し、協働の輪を広げていくことを約し合った。

  

気候変動交渉における信仰と科学の役割を巡って議論(14日)

  

14日にはUNFCCC(国連気候変動枠組み条約)のもとで信仰組織の活動をとりまとめる宗教間連絡委員会が主催し、気候変動交渉における信仰と科学の役割を巡るイベントが行われた。
 
登壇したプラマー氏は、信仰を基盤とした団体(FBO)は気候変動問題を倫理・道徳の面から捉える視座を提供するとともに、人々の価値観に呼びかけ行動変容を促す点で重要な貢献をなし得ると指摘。また、脆弱な環境に置かれている人々へのまなざしを見失わないよう働きかけながら、そうした人々の声を国際的な議論の場に届ける架け橋の役割を担うと語った。
 
さらに信仰と科学との関係について、知識はそれだけで価値を創造するのではなく、知恵があってはじめて価値を生むとの池田大作先生の言葉を紹介しつつ、科学の知見を、諸課題の解決にどう活用していくかという知恵の源泉が信仰であり、両者は補い合うものであると述べた。

  

FBOによる独自の貢献のあり方をテーマに、SGIが共催したイベント(15日)

  

15日にはSGIが共催団体の一つとなり、FBOによる独自の貢献のあり方をテーマにした行事が開かれた。各団体が取り組みの事例を報告したほか、市民に気候変動に関する正しい情報を広めるとともに、人々の声をすくい上げる面でのFBOの強みなどが確認された。