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核時代平和財団とSGIがシンポジウム アメリカ・カリフォルニアで

公開日:

クリーガー博士と池田大作先生の対談集「希望の選択」をテーマに

  

アメリカ・カリフォルニア州のサンタバーバラ市のウェスト音楽アカデミーで開催されたシンポジウム。会場にはアメリカ創価大学の学生や専門家ら多くの聴衆が駆けつけた(13日)


核時代平和財団とSGI(創価学会インタナショナル)が主催する「希望の選択」シンポジウムが2025年3月12、13日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州のサンタバーバラ市内のウェスト音楽アカデミーで開催された。

かつて池田大作先生は、核時代平和財団の創設者の一人であるデイビッド・クリーガー博士と対談を重ね、対談集『希望の選択』を発刊。「核廃絶への道筋」「詩心の復権」等の多岐にわたるテーマについて語り合った。

今回のシンポジウムは二人の思想と行動を受け継ぎ、核兵器なき世界を築く方途を見いだすために開かれた。

初日には『核戦争:一つのシナリオ』(原題『Nuclear War:A Scenario』)を出版した調査報道ジャーナリストのアニー・ジェイコブセン氏が基調講演。同書作成の際に行った元政府高官などへのインタビューを紹介し、核兵器廃絶のために行動を起こす重要性を訴えた。

また、「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」で事務局次長を務める和田さんの被爆証言映像を上映した。

その後、ジェイコブセン氏、アメリカ・プリンストン大学名誉教授のリチャード・フォーク氏、アメリカン大学教授で核問題研究所長のピーター・カズニック氏、核時代平和財団の理事を務めるジミー・ハラ氏、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長が、核兵器の非人道性や核兵器禁止条約の歴史的役割などをテーマにパネルディスカッションを行った。

2日目は、主催者のあいさつでスタート。同財団のイバナ・ヒューズ会長が、クリーガー博士と池田先生は同じ信念を共有したリーダーであったと強調し、核兵器なき世界への道筋を描くシンポジウムにしたいと語った。

SGIの相島平和運動局長は、両氏の交流の歩みを紹介。二人の平和への行動に連なり、核兵器廃絶の方向へと歴史を変える希望の挑戦を続けたいと述べた。

同財団の理事で詩人でもあるペリー・ロンゴ氏は、クリーガー博士と池田先生が平和の建設を願って作成した詩を読み上げた。

続いて、テーマごとにディスカッションを実施。学識者や外交官、平和活動家らが専門的な知見や具体的な取り組みを紹介し、活発に意見を交わした。

さらに、映画監督のアンドリュー・デイヴィス氏が核兵器廃絶を促す芸術の力について語った。

  

大学やNGO、国際機関などで核兵器廃絶のために行動を続ける識者ら、今回のシンポジウムの登壇者が記念撮影(同)