2024.09.06
赤十字国際委員会(ICRC)とSGIが共同制作した新展示「人道展――平和を守るための約束」 広島で開幕
公開日:
ライクICRC駐日代表が出席し開幕式
G7サミットを前に広島で(2023年6月25日まで)
赤十字国際委員会(ICRC)とSGI(創価学会インタナショナル)が共同制作した新展示「人道展――平和を守るための約束」が2023年5月9日、広島市の広島池田平和記念会館で始まった。同日午前にはICRCのジョルディ・ライク駐日代表が出席し、開幕式が行われた。
武力紛争下における犠牲や損害を食い止めると同時に、戦闘に参加しない人々を保護する――そうした目的で設けられた国際的な条約を、総称して「国際人道法」と呼ぶ(戦時国際法、武力紛争法とも)。戦闘終結後に平和構築の歩みが妨げられないようにとの努力から生まれたもので、その起源は紀元前にさかのぼるとされる。
1863年に創設されたICRCは、国際人道法の“守護者”と呼ばれる。武力紛争に巻き込まれた人々の支援や保護に当たるとともに、紛争当事者との対話・交渉や紛争当事者の人間性に訴える活動などを行っている。
今回、ICRCとSGIが制作した新展示は、世界的な物価高や感染症の蔓延、紛争など、揺れ動く国際情勢を踏まえ、戦時下や戦後の復興において、人々が日常を取り戻すために重要な「人道」の概念に改めて焦点を当てようと企画・制作されたもの。G7(主要7カ国)サミットに先立って、広島での初開催となった。
ウクライナ危機や核兵器問題をパネル、映像等で伝える
開幕式では塩出副会長に続き、ICRCのライク駐日代表があいさつ。紛争がないだけでなく、誰もが恐怖におびえることなく、安心して尊厳ある生を送ることができる社会を目指さねばならないと指摘。生命の尊厳や人道などの価値観を共有するSGIと共に、平和のメッセージと核兵器のない世界を求める声を、広島の地から発信していきたいと語った。
広島展は2023年6月25日(日)まで。
開館時間は午前9時から午後9時。
5月18日(木)から同月22日(月)は閉館。
入場無料。
展示の詳細はこちら
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