2024.10.04
能登半島地震発生から2週間 女性部のリーダーが石川の穴水町と珠洲市へ
公開日:
変毒為薬を誓う 冬は必ず春となる
能登半島地震発生から、2024年1月15日で2週間。雪が降るなど、いてつく寒さの中、被災地では懸命な救援・復旧活動が続いている。
石川総県の野畠女性部長、石川牧口県の竹森女性部長ら一行は12日、石川県穴水町を訪れた。
鍜治さん夫妻は、自宅で被災した。家の中の物が横から上から、雨が降るように次々と落ちてきたという。座談会の会場として使用したこともある自宅は損壊。今は、同志と共に近くの中学校で避難生活を送っている。
夫妻は昭和30年代に入会。信心根本に経済苦や病気を乗り越え、地域広布に尽くしてきた。紀子さんは語る。「お金もないところから、信心のおかげで願ったことは全部かなえられる境涯になりました。今回の試練も必ず変毒為薬します」
森さんは自宅で家族と電話中に、地震に襲われた。
仕事で外出していた夫の敬宏さんは、道路が封鎖されて戻れず、地震から3日ほど会えなかった。携帯電話の通信状況が悪くて連絡も取りにくく、孤独感が募る日々。森さんは「同志と会えただけで、ほっとした」と語る。
野畠女性部長は「体調はいかがですか」等と声をかけながら、友の話にじっくり耳を傾け、激励した。
高橋北陸女性部長と能登圏の端女性部長は12日、石川県の珠洲市へ。自宅や避難所などを訪れ、丁寧に友の話を聞きながら、一人一人の手を固く握りしめて励ました。
「穴水町まで買い物に行っていた時に地震に遭ったんです」と、発災当時の模様を振り返る小寺さん。道路が寸断されたため、途中で車を乗り捨て、夜道をスマートフォンのライトで照らしながら、娘と必死の思いで歩いて帰宅した。
その後、小寺さんは避難所に身を寄せた。娘は、ヘリコプターで搬送された金沢市内の病院で透析の治療を受けている。
「胸の内の思いを聞いてもらって、すっきりしました。“冬は必ず春となる”と信じて、一歩ずつ前に進んでいきます」
60年以上、美容師としてハサミを握ってきた瀬戸谷さん。家の中は崩れ落ちた壁や、倒れた家財などで足の踏み場もなく、家族と共に近くの中学校に避難した。
「断水が続く状況の中、この地で生活を続けていくことは難しいです……」と、涙ながらに語る。
そんな瀬戸谷さんの心に寄り添うように、高橋女性部長が「世界中の同志が題目を送ってくれています。負けずに一緒に立ち上がりましょう」と力強い激励の言葉をかけた。
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