能登半島地震の被災地で石川男子部の「かたし隊」が奔走

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「かたし隊」が雨の降る中、処分する家具などを運び出す(10日、石川・七尾市で)

  

能登半島地震の被災地で、石川総県男子部の有志が清掃ボランティア「かたし隊」を発足し、復旧作業に奔走している。
 
石川・七尾市では2024年2月10日と12日、廃棄する家具などの運び出しを行った。支援を受けた壮年は「自宅に住めるかどうか分からない状態のままでした。家財を片付けてもらえてありがたい」と語った。
 
病気の後遺症で手足にまひが残る女性は、地震で家の中のガラス製品が落ちて割れ、片付けられないままでいた。「かたし隊」に食器類などを整理してもらい、「助かります。心も明るくなります」と笑顔になった。

  

復興を目指して奮闘する「かたし隊」のメンバー(11日、志賀町で)

  

志賀町では11日、日用品の搬出作業に汗を流した。
 
依頼した女性は「余震が続き、家の状態がひどくなっていました。仕事の関係で時間が合わず、他のボランティアを呼ぶこともできなかったので大助かりです」と感謝しきりだった。
 
「かたし隊」に参加した金沢在住の藤本さん(金沢王者県男子部長)は、能登のメンバーの窮状と奮闘を知り、自分も役に立ちたいと思い、駆け付けたという。「少しでも、被災された方々の助けになれたらうれしい」と語った。