沖縄戦の絵・紙芝居 ※貸出しています

沖縄戦の絵

創価学会沖縄⻘年部では、沖縄戦の真実を後世に残すため1981年より「沖縄戦の絵」を収集し、約700枚の絵を集めてきました。
体験者が描いた「沖縄戦の絵」は、⽶軍や旧⽇本軍が残した戦争記録とは異なり、⺠衆視点で戦争の実像をとらえた歴史的資料です。1982年以降、全国各地で「沖縄戦の絵」展を開催してきました。
沖縄戦の絵の作品から6点を紹介します
疎開
昭和19年7月7日、沖縄でも急遽、老幼婦女を中心に疎開命令が出た。学童疎開「対馬丸」は8月22日午後10時、悪石島の北西方11キロの海上で米潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没。乗客約1千700人のうち、学童700人を含む1千500人が死亡した。
沖縄を出航した学童疎開船は、敵の攻撃をうけ海中深く沈められた。
10.10空襲
昭和19年10月10日、県都那覇市に第5次の攻撃が集中、無差別攻撃が行われた。空襲で那覇市の市街は90パーセントが灰燼に帰した。この空襲は、来るべき“沖縄戦”の悲劇を予告するものであった。
那覇市が灰燼に帰した10・10空襲。5万余の市民が焼け出された。
離島上陸
昭和20年3月26日、午前8時4分、米軍は慶良間列島の阿嘉島に上陸。その後座間味島、渡嘉敷島にも攻め入り、慶良間の島々をあっけなく占領した。
伊江島で機銃掃射にあう13歳の私と10歳の妹。
集団死
集団死は、地理的には、慶良間列島、伊江島、沖縄本島中部など激戦地のほとんどの地域で多発した。自決の多くの場合、家族単位が壕単位で同時一斉に行われた。
至近距離で爆発音を聞いた瞬間、養女の頭が吹き飛んでいた。
本島上陸
慶良間諸島に上陸して7日後の昭和20年4月1日、米軍は日本軍の反撃を受けることなく“無血上陸”してきた。上陸から2日目の4月3日、米軍は、仲泊と石川を結ぶ線で本島を南北に分断。それから、日本軍の組織的抵抗が終わる6月23日まで、約90日間にわたって鉄の暴風が吹き荒れた。
当時6歳の私と1つ違いの兄。ゼンソクの姉がいるため、あの壕からこの壕へおわれ、隠れる所もなく3つの岩場で家族6人が暮らしている状態でした。我家へ1日1度、食事を作りに行くのが日課でした。つい30分前まであった製糖工場が跡かたもなく燃えつきてなくなっていました。暗い夜道を母と2人で歩いていると、何かにぶつかり転びそうになりました。よく見ると、まだ歩けないハイハイしかできない幼い子どもでした。おそらく母親が抱きかかえていたために、助かったのでしょう。母親の死も知らず死体にすがりつき、お乳を求めている哀れな幼な子の姿、今でも鮮明にうかんできます。
スパイ容疑
日本兵は沖縄住民に対して数多くのスパイ容疑・拷問、虐待を加えた。これは、日本軍の潜在的な沖縄への差別視、同胞感の欠如を一挙にさらけ出し、沖縄戦の悲劇に、さらに輪をかけることになった。
米軍の降伏勧告ビラを持っていたため、スパイ扱いされた少女。拷問に息絶えた。

沖縄戦の紙芝居

創価学会沖縄⻘年部では〝誰もが沖縄戦を伝える側になっていけるように〟との思いを込めて「沖縄戦の紙芝居」を作成しました。
体験者が減少する中、沖縄戦の継承は大切な局面を迎えています。紙芝居を読み聞かせるという形をとることによって、誰もが伝える主体者なっていけるのではないかと考えました。
沖縄戦体験者の仲程シゲさんの体験を紙芝居としてまとめ上げ、沖縄国際大学の石原正家名誉教授から監修をいただきました。
わたしの終戦日~声なき声を伝えて~
ダウンロード
メディアで紹介されました

戦争体験者 仲程シゲさん

琉球放送のテレビ番組「つなごう沖縄プラス」で、 紙芝居「わたしの終戦日 声なき声をつたえて」による 戦争体験の継承活動が紹介されました。
(2023年2月4日放送)

貸出のご案内

「沖縄戦の絵」・「沖縄戦の紙芝居」を貸出しています。これまで、学校や各種団体で平和学習の教材としてご活用いただきました。
下記借用フォームをご記入の上、FAXを送りください。
未来へ、沖縄の平和の心を継承していくきっかけとなれば幸いです。
▼沖縄戦の絵
・サイズ
絵のパネル 縦360mm×横512mm ※30枚のパネルを2つの箱に収納
説明パネル 縦592mm×横420mm ※3枚のパネルを1つの箱に収納
▼沖縄戦の紙芝居
・読み上げ所要時間
約15分程度

・サイズ
縦33㎝×横50㎝ ※13枚の紙芝居を1つのケースに収納
注意事項
〔1〕貸出料金
貸出料は無料です。ただし、配送をご希望の場合の送料は依頼者負担で、お願いします。
〔2〕返却
使用後の返却は、沖縄国際平和会館へお願いします。
〔3〕紙芝居・絵・説明パネルの撮影、複製は禁止
紙芝居・絵・説明パネルの著作権者は沖縄創価学会です。当会の合意抜きにパネルの複製を行い、それを個人的または公開的に使用した場合は著作権法違反に当たります。

創価学会沖縄国際平和会館
那覇市泊3-7-1
TEL:098-860-3333
平和・文化・教育