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平和をめざして

核兵器の廃絶、軍縮に向け連帯を拡大

創価学会・SGIの核兵器廃絶運動

草の根の意識啓発運動

創価学会・SGI(創価学会インタナショナル)は、長年、池田大作先生のリーダーシップのもと、次代を担う青年の熱と力を推進力に、対話を中心とした草の根の核兵器廃絶運動に取り組んできました。

原点——三代会長の平和闘争と師弟の精神

核兵器の廃絶は、創価学会の社会的使命です。
その原点は、1957年9月8日、第2代会長・戸田城聖先生が、核兵器は人類の「生存の権利」を脅かすものと断じられた「原水爆禁止宣言」にあります。それは、第2次世界大戦中、軍部政府の弾圧に屈せず、平和と人権のために信念を貫き通し、獄中で殉教された初代会長・牧口常三郎先生の遺志を継いだ宣言でした。

「原水爆禁止宣言」全文

その思想性を継承し、核兵器を「絶対悪」と訴え、恒久平和への命がけの行動を貫いてきたのが、第3代会長・池田大作先生です。
三代の会長の平和闘争に連なり、仏法の生命尊厳観を基調に、国内外で反核展示やシンポジウムの開催、また署名活動、被爆証言集の発刊等を推進してきました。

国際社会での取り組み

厳しい東西冷戦下、核軍拡競争が続く時代に、池田先生は国連軍縮特別総会に寄せて提言を発表しました。1978年に「核軍縮及び核廃絶への提唱」、82年には「軍縮及び核兵器廃絶への提言」。このうち82年の第2回国連軍縮特別総会の会期中に、SGIは「核兵器――現代世界の脅威」展を国連本部で行いました。被爆の実相を伝える同展は、冷戦終結の前年(88年6月)まで、核保有国のアメリカ、ソ連、フランス、中国を含む24カ国39都市を巡回して、核による惨事を防ぐことを呼びかけました。その後も、「戦争と平和」展など、意識啓発を促す平和行動が続けられています。
2021年1月に発効した「核兵器禁止条約」の成立過程においても、国連での交渉会議をはじめ、核兵器問題に関する各種国際会議に、市民社会の一員として議論に参画。条約の採択と発効に向けて尽力しました。
また数多くのNGOやFBO(信仰を基盤とする団体)等と協力して核兵器廃絶運動を推進しています。

自律型兵器システム(AWS)への取り組み

第三の軍事革命 「自律型兵器」への対応

自律型兵器システム(AWS)は、火薬、核兵器に次ぐ「第3の軍事革命」と言われています。高度のAIを搭載したAWSは、一部の国で開発が進められていますが、人間による判断を介在しないこうした兵器は、国際人道法や人権、倫理等の観点で極めて重大な問題を孕んでいます。自他の生命が尊重され、持続可能な社会の実現を目指し、創価学会・SGIはAWSの問題に取り組んでいます。

意識啓発および政策提言への取り組み

SGIは、自律型兵器(AWS)の開発に関する規制や禁止を目指して、180以上の市民団体で構成される、国際ネットワーク「ストップ・キラーロボット」のパートナー団体として、世界各地の団体と連帯しながら、AWSによって引き起こされうる問題を社会に発信するため、ドキュメンタリーや展示の制作に尽力してきました。また国際会議や地域会議に参加し、生命尊厳の価値観に基づき、政策提言等などの活動を推進しています。

近年の主な取り組み

  • ▼ 目次

池田大作先生が「核兵器の先制不使用」等を巡る緊急提言を発表

冷戦以来、核兵器使用のリスクが最も高まり、核兵器をめぐる国際情勢が厳しさを増す中、池田大作先生は、2022年7月、2023年1月、同年4月と3度にわたって緊急提言を発表。核廃絶を実現する道を開くためにも、核兵器のリスク低減への行動が急務であるとして、核保有国による「核兵器の先制不使用の原則」についての明確な誓約を求め、人類の未来を開く核軍縮を進めるための行動の連帯、なかんずく民衆の力で「歴史のコース」を変え、「核兵器のない世界」、そして「戦争のない世界」への道を切り開くことを訴えました。
各緊急提言はこちら

「核兵器禁止条約」が発効 原田会長が談話を発表

史上初めて核兵器を全面的に禁止する「核兵器禁止条約」が、2021年1月22日に発効しました(条約が国際法として正式に効力を持つこと)。この条約は、2017年7月に国連本部で採択され、核兵器を、開発、製造から保有、使用に至るまで、いかなる例外もなく全面的に禁止する初めての国際法です。

発効に寄せて、原田会長が談話を発表しました。会長は、条約の発効を歓迎するとともに、核兵器の禁止と廃絶は創価学会の社会的使命であると主張。

「唯一の戦争被爆国である日本が、自らも核兵器禁止条約を批准できうる状況をつくることを視野に締約国会議にオブザーバーとして参加すること」を念願しました。

そして、条約が発効した今こそ、三代会長の信念の闘争を受け継ぎ、一人一人の心の中に「平和の砦」を築く対話と行動で、「核兵器なき世界」を求める民衆の連帯を、一層大きく広げていきたいと呼びかけました。

「希望の選択」シンポジウム

2025年、SGI(創価学会インタナショナル)と核時代平和財団 (NAPF)は、核廃絶に生涯を捧げた池田大作先生と、NAPF 創設者であるデイビッド・クリーガー博士の志を受け継ぎ、 「希望の選択」シンポジウムを米国サンタバーバラ市(3月)と広島市(8月)で開催しました。
第1回は、「核廃絶への道筋」「核の正義」「気候変動と核兵器」をテーマに活発な議論が交わされました。成果として「希望の選択」 宣言がまとめられ、核兵器のない世界に向けた行動指針が作成されました。
第2回は、「核の脅威」と「核の遺産の継承」をテーマにしたパネルディスカッションに加え、被爆ピアノの演奏が行われました。また被爆2世であり、被爆体験伝承者の東野真里子氏が祖母と母の体験を通し、被爆の実相を次世代に伝えるとともに、平和の実現に向けた決意を誓い合いました。
両シンポジウムでは、調査報道ジャーナリストのアニー・ジェイコブセン氏が基調講演を行い、著書 『「核戦争」世界滅亡までの72分間』(原題『Nuclear War : A Scenario』)に基づき、核使用の脅威とともに、核兵器廃絶のために行動する重要性を訴えました。シンポジウムを通じて、いかなる状況においても希望を見出し、国際的な対話と教育の道を開くことを確認しました。

核兵器禁止条約(TPNW)第3回締約国会議

2025年3月3日から7日まで、ニューヨークの国連本部にて、核兵器禁止条約第3回締約国会議、ならびに同会議に先立ち、ICAN主催の市民会議がニューヨーク市内で開催され、SGIの代表が参加。締約国会議では、核戦争の脅威や核兵器の非人道性をはじめ、条約に基づく被害者援助、環境修復、国際協力、普遍化等の作業の進捗や、具体的な議論が交わされ、核兵器の禁止を支持し、廃絶への決意を新たにする政治宣言が採択されました。会期中、SGIとして、以下の取り組みを実施しました。

①関連行事の開催

3日には国連本部内で、カザフスタン共和国国連代表部、国際安全保障政策センター(CISP)との共催で関連行事を開催し、CISPとSGIが制作した核実験被害者の証言映像「私は生き抜く~語られざるセミパラチンスク~」の完成版を初上映しました。

上映に先立ち、カザフスタン共和国国連代表部のアザマット・カイロルダ参事官が、核兵器廃絶への取り組みにおける青年の役割に言及し、世代間の連帯の重要性を強調しました。

その後、核実験被害者の第4世代であるディアナ・ムルザガリエヴァ氏が登壇し、身近な家族が核実験の影響で健康被害に苦しみ、言語障害や歩行困難に悩んだ自身の経験について語り、子どもたちの未来を奪う核兵器は地球に存在してはならないと訴えました。

また翌4日には、ニューヨーク市内で、ユース締約国会議が開催され、国連本部前の会場と各地をオンラインでつないで開かれ、各国から集った約80人の若者が参加しました。SGIの青年代表が登壇し、当会が取り組む戦争・被爆体験継承活動などについて紹介しました。

②声明の発表、作業文書の提出

5日には他の信仰を基盤とした団体(FBO)と共に起草し、107の団体が賛同した、核兵器の廃絶を求める宗教間共同声明が発表されました。SGIの青年代表が起草に携わったユース声明も発表されました。

6日には、平和・軍縮教育の役割に関する作業文書を提出し、SGIの代表が議場にて発表しました。声明では、核兵器禁止条約の普遍化と履行のために、最新の研究結果を反映した、核兵器の脅威を伝える教育の重要性を強調しています。
同文書は、国連文書「TPNW/MSP/2025/NGO/24」として、国連のウェブサイトに登録されています。
声明はこちら

被爆80年 核兵器をなくす国際市民フォーラム

2025年2月、「被爆80年 核兵器をなくす国際市民フォーラム」が、2日間にわたり東京で開催されました。本フォーラムは、「核兵器をなくす日本キャンペーン」が主催。2025年が被爆80年を迎える重要な年であり、また同3月にニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条約第3回締約国会議」が開催される意義を踏まえ、核兵器廃絶への機運をより一層高め、私たちにできることを考える機会として開催されました。

会議2日目には、各NGO団体等による分科会や展示などが行われ、創価学会平和委員会が「グローバルヒバクシャについて学び、語り合おう」をテーマに、ワークショップを開催しました。

冒頭、SGIが制作協力した、カザフスタンの核実験被害者の証言映像「私は生き抜く~語られざるセミパラチンスク~」を上映。上映後にはオンラインでカザフスタンと結び、同ドキュメンタリーの制作者である、国際安全保障政策センターのアリムジャン・アフメトフ代表、核実験被害者の第3世代であるドミトリー・ベセロフ氏との質疑応答が行われました。
アフメトフ代表は、同国の旧セミパラチンスク核実験場で40年余りにわたり450回を超える核実験が実施され、周辺地域で今も深刻な健康被害が続く状況を紹介。核によって最も被害を受けるのは市民であり、核兵器を巡る議論の際には、そのことを忘れてはならないと訴えました。また核実験の被害の実態を知り、二度とこうした過ちをおこさない為にも、教育が重要であること、さらに、私たちにできることとして、このドキュメンタリーを多くの人に広め、市民の連帯を広げていただきたいと期待を寄せました。

同ワークショップとあわせ、SGIが制作協力した「被爆者の肖像――80年の記憶」展の一部も展示され、多くの人が観賞に訪れました。

ノーベル平和賞フォーラム

2024年12月、ノルウェー・ノーベル研究所が主催する「ノーベル平和賞フォーラム」がノルウェー・オスロ市のオスロ大学で開催され、SGIが後援団体として参画しました。本フォーラムは、毎年、ノーベル平和賞授賞式の翌日に開催され、ノーベルウィークの主要行事の一つとなっています。

「核兵器―いかに脅威に対処するか」をテーマに行われたフォーラムでは、過去にノーベル平和賞を受賞したパグウォッシュ会議、国際原子力機関(IAEA)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)、被爆者の代表等、各国の識者や専門家らが集い、核戦争のリスクを軽減し、核軍縮を進めるための戦略について議論されました。

冒頭、小倉桂子氏(「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」代表)、朝長万左男氏(日赤長崎原爆病院名誉院長)が被爆証言を行い、核兵器廃絶のために共に行動を起こそうと呼びかけました。基調講演を行った国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、自身の被爆者との出会いに言及し、被爆者の声を胸に刻み、各国のリーダーが、より強い責任感を持って核兵器の課題に取り組むべきであると訴えました。
続いて、“核兵器の脅威”、“核兵器の脅威を解決するために”をテーマに、それぞれパネルディスカッションが行われ、核兵器をめぐる現在の課題、核兵器廃絶の実現に向けて、核抑止論からの脱却、核兵器の先制不使用政策、次世代の人材を育む軍縮教育の重要性などが議論されました。

また同日、SGIやオスロ大学等が共催し、各国の専門家によるワークショップが開催。核兵器の先制不使用を巡り、活発な議論が行われました。あわせてSGIが主催する“被爆者と青年の対話イベント”が開催され、被爆証言を聞いた参加者より多くの反響が寄せられました。

非核兵器地帯条約に関する取り組み カザフスタン国際会議

2024年8月、カザフスタンで「非核兵器地帯の強化」をテーマにした国際会議が開催されました。同会議は、カザフスタン共和国外務省と国連軍縮部が主催し、非核兵器地帯条約の条約機構、地域内の国・地域の代表や専門家らと共に、市民社会の代表としてSGIの代表も出席。既存の非核兵器地帯間の協力を維持・強化すること、また、新たな非核兵器地帯の創設の必要性が議論されました。
会議の関連行事として、国際安全保障政策センターとSGIが制作した、核実験被害者の証言映像「私は生き抜く~語られざるセミパラチンスク~」の上映会が開催されました。席上、母や祖母がセミパラチンスクで核実験の被害に遭い自身もその影響を受けている、核実験被害者第四世代のディアナ・ムルザガリエヴァ氏が、核実験被害について証言を行いました。証言映像、そしてムルザガリエヴァ氏の勇気ある証言に、参加者からは、「より多くの人が核実験被害についての認識を深めるべきである」等、多くの反響が寄せられました。

第11回核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会

第1回準備委員会

2023年7月31日から8月11日まで、オーストリアのウィーン国際センターにて開催され、SGIの代表が参加。会期中、SGIとして、国連代表部や他の市民社会団体と以下3つの関連行事を共催しました。

①核実験の人道的影響をテーマにした関連行事

在ウィーン国際機関カザフスタン共和国政府代表部、CISPとの共催で「カザフスタンにおける核実験の壊滅的な結末――当事者が語る歴史」と題した関連行事を開催。同国の旧セミパラチンスク核実験場の近郊で生まれ育ったドミトリー・ベセロフ氏が登壇し、健康被害をはじめ核実験の影響を大きく受けている現状と、核兵器の危険性について赤裸々に語りました。また同国外務省のバイスアノフ国際安全保障局長等が挨拶し、核兵器廃絶への具体的な行動を呼びかけました。

②「核兵器の先制不使用」をテーマにした関連行事

核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)、核時代平和財団との共催で「核兵器の先制不使用――核軍縮への道」と題した関連行事を開催。SGIの代表が進行を務め、核軍縮の専門家等を交えてのパネルディスカッションが行われました。核軍縮への進展が見られない現状を打開し、各国間の信頼醸成および核兵器使用のリスクを低減させるためには、核兵器の先制不使用の確立が重要である等、活発な議論が交わされました。

③「被爆体験の継承」をテーマにした関連行事

IPPNW(核戦争防止国際医師会議)、ニュークリア・ユリカ等との共催で「グローバルユース(青年)との対話――被爆体験の継承」をテーマに関連行事を開催。小倉桂子氏の被爆証言映像を視聴後、被爆体験の継承をテーマに、各地域のユース代表によるパネルディスカッションが行われました。長崎から参加したSGIの代表は、現地での平和運動について紹介。ハイブリッド形式で行われた本行事には、世界各地の青年が参加しました。

第2回準備委員会

2024年7月22日から8月2日まで、スイスの国連欧州本部で開催され、SGIの代表が参加。会期中に行われた市民社会による意見表明の場において、SGIが賛同署名する二つの共同声明が読み上げられました。

一つはNPTの第6条にうたわれる核軍縮交渉の義務を果たすべく、効果的な対話を通じた軍備管理交渉への復帰や、先制不使用の合意などを求める内容。もう一つは核兵器と気候変動の関連性の認識のほか、持続可能で公正な未来に向けた意思決定への、若者、特に女性や周縁化された人々の参加を求めるなど、早急な行動を呼びかけています。

第3回準備委員会

2025年4月28日から5月9日まで、ニューヨークの国連本部で開催され、SGIの代表が参加。会期中、SGIとして、国連代表部や他の市民社会団体と以下の関連行事を開催しました。

①関連行事「核兵器の使用防止―軍縮のために」

SGIが主催し、米国のジェームズ・マーティン不拡散究センターの協力、カザフスタン共和国国連代表部の後援のもと開催。同センター所長のウィリアム・ポッター氏が進行を務め、国連軍縮部、オーストリア外務省、ウィーン軍縮・不拡散センター、SGIの代表が登壇し、核兵器の使用を防ぐために必要な措置や、核兵器を持つ国と持たない国の対話促進の方途などをテーマに議論が交わされました。

②軍縮における宗教者の役割をテーマにした関連行事

核時代平和財団が主催、SGIなどが後援し開催。同財団のイバナ・ヒューズ会長が進行を務め、核軍縮の前進に宗教指導者が貢献してきた事例の紹介、対話の必要性や核廃絶に向けた宗教者の連帯が重要である等、議論が交わされました。SGIの代表も登壇し、宗教者の立場から核抑止の議論の妥当性を改めて問う必要性を訴えました。

自律型兵器に関する取り組み ウィーン国際会議

自律型兵器システムの開発が進む中、こうした兵器の規制に関する議論を加速させることを目的に、オーストリア政府は4月29日、30日の両日、首都ウィーンで、国際会議「岐路に立つ人類――自律型兵器システムと規制の課題」を開催し、SGIの代表が参加しました。本会議には、144カ国から1000人を超える関係者が一堂に会し、国際法、倫理、安全保障等の観点から活発な議論を行いました。

2日目には、各国政府の意見表明に続き、SGIも声明を発表。AIを含む科学技術は人類の繁栄のために使われるべきであり、人間の生死の決定を機械に委ねてはいけないと指摘しました。そして、人類の権利と尊厳を守るため、兵器システムにおける自律性に関する法規制を求めました。会議の最後にはオーストリア政府による議長総括が発表され、2026年までに交渉を終結させる機運が高まりました。

本会議の前日には、国際ネットワーク「ストップ・キラーロボット(SKR)」が他団体と協力して開催した、「岐路に立つ行動――自律型兵器の規制への課題をめぐる市民社会フォーラム」が行われ、「技術開発と規制のギャップ」を議論するパネルにSGIの代表が登壇し、AI技術の開発における「人間の尊厳」を志向したパラダイムシフトの必要性について発言しました。
声明(英文)はこちら

学生部による平和意識調査・報告会

男女学生部は2025年1月より、核戦争防止国際医師会議 (IPPNW)、カザフスタン核フロントライン連合、フリードリヒ・エーベルト財団(FES)カザフスタン、マーシャル諸島教育イニシアチブ(MEI)とともに、核兵器の使用や実験で被害を受けた5カ国(アメリカ、オーストラリア、カザフスタン、日本、マーシャル諸島)に住む18~35歳の若者を対象に「青年平和意識調査」を実施しました。3月にニューヨークの国連本部で開催された核兵器禁止条約第3回締約国会議には学生部の代表も参加し、共同団体と関連行事を開催。同調査の中間報告とともに、各国における若者による取り組みの紹介や次世代への継承などについて議論を交わしました。
また、8月には国連大学で、「核実験に反対する国際デー」に際し、調査を実施した団体とイベントを共催。8月までに計1580人から回答が寄せられた同調査の最終報告を行いました。調査では、どの国においても、「核兵器の被害者の証言を聞いたことがあるか」との問いに、「ある」と答えた人が、「ない」と答えた人より、核廃絶のための行動を起こしている割合が高い傾向にあることがわかり、若者が核被害者の証言に耳を傾けることの重要性が訴えられました。

広島G7ユースサミット

2023年5月に広島で開催されたG7(主要7カ国)サミットに先んじて、同年4月25日から27日の3日間にわたり、ICANが主催し、広島大学平和センター、SGI等が共催した広島G7ユースサミットが広島大学キャンパスで開催。世界19カ国・地域から、50人のユース代表が参加し、気候変動、社会的差別など多様な観点から、核兵器の非人道性に関するプレゼンテーションやワークショップが行われ、活発な議論が交わされました。また、広島市の広島平和記念資料館にて、8歳の時の広島で被爆した小倉桂子氏の被爆証言を聴講。氏は次世代への継承の重要性を訴え、大きな期待を寄せました。その後、サミット参加者の代表による公開セッション「核兵器のない世界に向けた若者の役割」が行われ、最終日には、G7サミットに向けたユース声明が発表されました。
3月29日には、東京・八王子市の創価大学にて、G7サミットに向けた政策提言国際会議が開催。本会議はG7研究グループと同大学が主催し、IAMC(多文化共生のための国際アカデミー)、SGIが共催。安全保障と持続可能性の推進をテーマについて議論が行われ、SGIの代表は、池田先生の平和提言を紹介し、G7サミットで、核兵器の先制不使用宣言を検討することなどを提案。本会議の最後には、G7サミットへの提言がまとめられました。

「被爆者の肖像―80年の記憶」展

IPPNWの世界大会が2025年10月、長崎市の出島メッセで開催されました。これに先立ち、SGIは9月28日から10月5日まで、同会場で「被爆者の肖像―80年の記憶」展(制作:8万人の声、撮影:パトリック・ボイド氏)を主催。同展の開幕式には、撮影に協力した被爆者や長崎市の鈴木史朗市長が出席し、平和への誓いを新たにしました。
続いて、11月には広島市の広島国際会議場でパグウォッシュ会議の世界大会が開かれました。SGI は10月31日から11月3日まで、同会議と共催で「被爆者の肖像―80年の記憶」展を開催。開幕式では広島市の松井一実市長、日本原水爆被害者団体協議会の箕牧智之代表委員らが挨拶し、パグウォッシュ会議のカレン・ホールバーグ事務総長は、被爆者の証言から平和の思いを受け継ぎ、核兵器のない世界を共に築こうと語りました。

「核兵器なき世界への連帯」展
人道、環境、ジェンダーなど
12の視点から問い直す

ICANの協力を得てSGIが制作した「核兵器なき世界への連帯」展は、核兵器の問題を人道、環境、ジェンダーなど12の視点から問い直し、その廃絶に向けた連帯を訴えています。

本展示は、2012年8月、広島での核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会で初公開。以来、ジュネーブの国連欧州本部をはじめ、ワシントン、長崎、沖縄など世界23カ国100都市以上で開催してきました。(2026年3月現在)

2025年は、ベルギー、ドイツ、メキシコ、フィリピンをはじめ、国内では、京都、福岡、大阪、埼玉、愛知で順次、開催されました。

ドイツ・ヴッパータール市内で開催された開幕式では、ウヴェ・シュナイデヴィント市長のビデオメッセージが上映。また展示の様子はドイツ国内の公共放送や地元紙でも報じられました。
「核兵器なき世界への連帯」展はこちらからご参照いただけます。

カザフスタン映画上映会――核実験が残した傷痕描く

2025年10月、核実験被害を受けたカザフスタンの女性たちを追ったドキュメンタリー映画「JARA(傷あと)Radioactive Patriarchy」の上映会が開催されました。上映後には、映画監督であり、自身も核実験被害の第3世代であるアイゲリム・シチェノヴァ氏が登壇。健康被害の実態を紹介するとともに、核兵器に象徴される社会の抑圧的な構造を変革していく挑戦を続けたい、と力強く語りました。

続いて、創価学会平和委員会の砂田智映共同事務局長の進行のもと、「GeNuine」共同創設者の徳田悠希氏、ピースボートの川崎哲共同代表、シチェノヴァ氏によるトークセッションが行われました。被害者支援の在り方や、核兵器廃絶に向けた市民社会の役割などについて、活発な意見が交わされました。

参加者からは、「核実験に苦しむカザフスタンの女性が静かに語る姿に心が震えた」「今日学んだことを友人や家族に伝えることが、今の私にできることだと思う。挑戦していきたい」など、多くの感想が寄せられました。本上映会は、グローバル・ヒバクシャへの理解を深めるとともに、核兵器廃絶への決意を新たにする機会となりました。

「ヒバクシャ国際署名」に協力

2016年3月、「ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャが訴える核兵器廃絶国際署名」が開始されました。
この署名は、平均年齢80歳を超える被爆者の訴えを受けたもの。核兵器を禁止し、その廃絶を求める国内外の幅広い個人・団体が参加しました。

2016年7月、署名推進のための連絡会が設置され、創価学会平和委員会も参加。以来、積極的な協力を続け、これまで青年部や女性平和委員会等が推進した署名は、全国で40万2301筆にのぼりました。
(オンライン署名数と広島県推進連絡会・長崎原爆被災者協議会への寄託分21万6328筆は除く)
これらの署名は2021年1月に国連に提出されました。

核実験被害者の証言映像の長編版 核兵器禁止条約 発効5周年を記念して公開

核兵器禁止条約(TPNW)で謳われた核の被害者援助および環境修復のための議論の促進と意識啓発を目的として、カザフスタンのNGO「国際安全保障政策センター(CISP)」とともに、カザフスタンで行われた核実験の被害者による証言をまとめたドキュメンタリー映画『私は生き抜く~語られざるセミパラチンスク~』を制作。2023年11月にニューヨークの国連本部で行われたTPNW第2回締約国会議の関連行事で上映、初公開されました。

2026年1月、TPNW発効5周年を記念して、同ドキュメンタリー映画の長編版が公開されました。短編版では語られなかった核実験被害の実態や被害者を取り巻く深刻な被害状況が明らかになっています。
こちらからご視聴いただけます。
日本語版
英語版(短編)

核兵器廃絶に関する学習ツール――【被爆80年】核兵器の脅威を映像・証言・展示で学び、語ることから始めよう。

被爆80年にあたり、核兵器の脅威について学べるツールをまとめた特設ページが開設。被爆証言映像やドキュメンタリー、展示、核兵器禁止条約の解説資料など、創価学会が諸団体と共同で制作した多彩なツールが紹介されています。
関心のあるものを見て、感じたことを身近な人と語り合える”ディスカッションのすすめ”も掲載されています。
特設ページはこちらからご参照いただけます。

Photo Credit: Alexander Bitar

自律型兵器に関するデジタルツール(映像・展示)

■展示「オートメーティド・バイ・デザイン(仕組まれた自動化)」が発表

2023年10月、アメリカ・ニューヨーク市内にて、自律型兵器システムの問題への理解を深める新たな展示「オートメーティド・バイ・デザイン(仕組まれた自動化)」の開幕イベントが行われました。ストップ・キラーロボット、アムネスティ・インターナショナル、SGIが共同して、各国の外交官、国連関係者、市民社会の代表を招いて開催。
本展示は、自律型兵器がいかにして立ち現れてきたか、古代から近代に至る歴史をたどるほか、機械による標的の選別がいかに不正確で非人間的な結末をもたらすかを示すなど、若い世代にもアピールする内容となっています。なお、本イベントは2023年の国連総会1委員会に合わせて開催され、同委員会において自律型兵器システムに関する初の決議案が採択されました。
オンライン展示(英語のみ)はこちらから視聴可能。

■映画「インモラル・コード」

2022年、ストップ・キラーロボットが、人間の生死の判断を機械に委ねることができるのかを問題提起するドキュメンタリー映画「インモラル・コード」(23分)を制作。SGIも制作に携わりました。
映画はこちらから視聴可能。

核兵器廃絶
国際キャンペーン(ICAN)との協力

2007年にICANが発足して以来、SGIはその国際パートナーとして、共通の目的である核兵器廃絶に向け協働。グローバルな意識啓発に向けた様々な取り組みや政策形成プロセスにおける取り組みを共に推進してきました。

ICANは110カ国に661のパートナー組織を有し(ICANアニュアルレポート2022)、国連の交渉会議において、核兵器禁止条約の実現に市民社会の側から重要な役割を果たしました。

その実績が評価され、2017年のノーベル平和賞を受賞。ノルウェーのオスロで行われた同授賞式に、SGIはICANの国際パートナーとして招請され、出席しました。

2024年1月、ICANのメリッサ・パーク事務局長が、創価学会総本部を訪問。原田会長、永石女性部長らが歓迎し、今後も青年を先頭に核兵器廃絶への更なる協働を約し合いました。会見に続き、青年世代の代表との懇談会が行われ、パーク事務局長からは、核兵器を巡る現実がいかに困難に見えようとも常に前を向き、希望を持って取り組んでいってほしいとの期待が寄せられました。
平和・文化・教育